2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧

外貨預金続き

外貨預金をさらに強化。デリバティブに手を出してみた。ニュージーランドドル建ての定期預金だが、期間は一ヶ月。満期になって帰ってくる金はその時の為替情勢によって日本円だったりニュージーランドドルだったりする預金。円高・ニュージーランドドル安に…

投資信託追加

追加、と言っても新しいものではなく、今まで買った投資信託を買い増し。今までばらばらだった金額をそろえた。4つの投資信託に11万円ずつ。先進国債券タイプとロシア株式タイプとブラジル株式タイプとバランス型。新興国の株式タイプが多いので、かなり…

北条時輔関係史料番外編 「美濃国茜部荘雑掌申状土代」(鎌倉遺文9744号文書)

東大寺側の言い分。長いので本文と中身の略述にとどめる。「土代」つまり下書きなので抹消部分や挿入部分(【 】の部分)があって読みにくいことをお断りしておく。というか、ほとんど読まないか。こういうネットの中ではみられない情報を提供していくのも意…

外貨預金

積立式外貨預金を始めてみた。まだ為替相場がよく読めないし、そもそも「円高」とか「ドル高」とかに関する理解が圧倒的に浅いので、変に為替相場に手を出すと大けがをしそう。だからドルコスト平均法で手軽に。 投資信託にせよ、積立式外貨預金にせよ、円預…

原油高をめぐるエコノミストの議論

『ダイヤモンド・マネー』誌の記事から。 エコノミストのピーター・カルディロ氏は次のように言う。 今の原油価格は中国・インドの新興国の需要が高いことに加えて、地政学的な要因もあってプレミアムがついている状態だと思います。どうしても今は投機的な…

北条時輔関係史料 文永4年(1267)7月26日「六波羅御教書案」 『東大寺文書』(『鎌遺』9742号)

東大寺領美濃国茜部荘の地頭代伊藤行村が東大寺への年貢を納めず、東大寺が怒って六波羅探題に提訴した問題の続き。 まずは本文。 東大寺領美濃国茜部庄雑掌申年貢以下非法事、別当僧正御房御文(副解状、具書)遣之。早可令弁申之状如件 文永四年七月廿六日…

ブラジル国債が投資適格に、というニュースで思うこと

いささか旧聞に属するネタだが、「ブラジル国債が待望の投資適格に!資金流入が拡大へ!?」というのが『ダイヤモンド・マネー』誌にあった。 4月30日にスタンダード&プアーズがブラジルの長期国債の格付けを1ノッチ引き上げ、投資適格である「BBB−…

ナベアツで小学校教員が悲鳴だとか。それは指導力の問題だ(笑)

日刊ゲンダイの記事。 3の倍数と3がつく数字の時だけアホに――。このネタで一躍ブレークしたお笑い芸人の“世界のナベアツ”。 ところが人気の急上昇と比例するように、教育現場から悲鳴が上がり始めている。 埼玉県の公立小学校で2年生のクラスを受け持つ女性…

文永3年(1266)12月6日「六波羅御教書案」『東大寺文書』(『鎌遺』9605号)

最近歴史ファンが増えているという。ゲームから入って司馬遼太郎を読んで歴史にはまっていくのが多いようだが、そういう歴史マニアの方はこのブログには関わらない方がいいだろう。はっきり言ってつまらない。ただこのブログでやっていることが歴史学の基礎…

北条時輔関係史料番外編 賢舜申状案(鎌遺9545文書)

東大寺と地頭代伊藤行村の対立。東大寺の言い分。 (端裏書)「寺家雑掌解案 文永」 東大寺御領美濃国茜部庄預所賢舜申 地頭代左衛門尉行村、於百口学生供料絹、背先例致不法間、度々雖加制禁、不拘寺家所勘、剰強庄民等、非法張行、経御沙汰、所詮、被止地…

景況感大幅悪化

朝日新聞の100社調査。「景気拡大『終了』53社」とある。というか景気って拡大していたのか、という印象。何せ教育という斜陽産業に身を置いているもので全く景気のいい話は聞かず、ずっと景気が悪かったままなのだが、「景気拡大が終了と感じている企…

北条時輔関係史料 文永3年(1266)6月18日「六波羅御教書案」 『東大寺文書』(『鎌遺』9543号)

これからしばらく『東大寺文書』の中の時輔関係史料の講読。 東大寺領美濃茜部庄預所申年貢已下条々事、別当前大僧(正脱カ)御房御消息(副解状、具書)、如此、子細見状、早可令弁申之状如件 文永三年六月十八日 散位 左近将監在御判 地頭代 「預所」は賢…

バラスト散布

「昭和の鉄道模型をつくる」もいよいよ大詰め。面倒な作業が続くのでここのところ進んでいなかった。重い腰を上げてバラストを撒く。「昭和の鉄道模型をつくる」ではバラストを撒くための道具をボール紙で作るように指示があったが、別に作らなくても袋の口…

文永3年(1266)5月24日「六波羅下知状」『北島家文書』(『鎌遺』9536号)

まずは本文。 出雲国神魂社領大庭・田尻保地頭職事 右、任去年八月廿二日関東御下知、出雲泰孝可致沙汰状如件 文永三年五月廿四日 散位平(花押) 左近将監平(花押) 読み下し。 出雲国の神魂社領の大庭・田尻保の地頭職の事 右、去年八月廿二日の関東御下…

北条時輔関係資料 文永2年(1265)12月10日「六波羅御教書案」 『薬師院文書』(『鎌遺』9434号)

本文 播磨国大部庄地頭代左衛門尉資宗申条々狼藉事、重申状具書進上之。為預所々行之旨、訴申之間、令申領家候之處、為衆徒沙汰之。□(所カ)詮、召給彼等、可相尋候。以此旨、可御披露□□(候。恐カ)惶謹言 文永二 十二月十日 散位時輔 在御判 左近将監時茂…

サマータイムは消費のセンターピンになり得るか

アルカイヤ氏は日の光をたっぷり浴びて健康になる、というのをサマータイム導入のメリットとして挙げる。睡眠障害気味の私にとってサマータイムが導入されれば、睡眠のリズムがこわれて健康を害するだろうということは容易に予測がつく。こういう人間ってど…

投資信託

今度はグローバル債券型を購入。いずれも小額で全部擦ってもまあ笑って済ませられる程度。まだ一度も読んだどころかページを開けていない本の総額の十分の一以下だろう。歴史学研究者にとって史料を買う、というのはある意味極めてリスクの大きい投資である…

北条時輔関係史料 (文永2年)11月19日「六波羅施行状」 『九条家文書』(『鎌遺』9406号)

引き続き時輔関係史料。 (端裏書)「六波羅施行状 多紀北庄事 文永二年十一月十九日」 備前国小豆島・常陸□〜□(国小嶋南カ)庄・丹波国多紀北庄預□(所カ)職事、 去九月廿日関東□〜□(御教)書如此候。以此旨、可□〜□(令披露カ)給候。恐惶謹言 (文永二…

北条時輔関係史料 文永2年(1265)10月29日「六波羅施行状」  『三島文書』(『愛媛県史』資料編古代中世、196号)

しばらく間が開いてしまった。『鎌倉遺文』未収録の時輔関係史料。「六波羅施行状」とは六波羅探題が幕府の命令を取り次ぐ場合の御教書のこと。 本文。 伊予国前庁小目代黒原右衛門大夫親知与当国御家人祝太郎安俊相論狼藉実否事、 右任去年十二月二日関東下…

投資信託やってて気付かされること

私は研究者なので視野が狭い。知識は深いかどうかは保証の限りではないが、狭いことは折り紙付きだ。 今ロシアの株式に投資する投資信託をやっているが、多分利益は出る。しかし出なくても気にしない。やってみることが大事で、金を出したらまじめに勉強する…

投資信託

ふと興味を持ったので。というのはとりあえず親が貯金してくれた定期預金があったのだが、それが完全に満期になって、銀行も合併を繰り返し、定期預金の扱いもなくなって普通預金に入れられてしまって2年近くが経過した。そのまま塩漬けにしておくのももっ…

『伏敵篇』入手

地元の古書店にあったので速攻入手。15000円。しかし状態は予想以上に悪い。今にもばらばらになりそう。補修しなければ読むこともままならない。明治24年のものだから当然だ。しかもカビやほこりだらけで、触った後には手を洗わないと体に悪そう。 巻…

「むごい」の語源2−陸上自衛隊第四師団司令部編『本土防衛戦史―元寇』より−

調べてみた。さんにゃん氏からご教示のあった箇所を引用しておくと以下の通り。 このような残虐行為は、「蒙古」ということから訛って「ムゴイ」という言葉を生んだといわれており、現在もなお、われらの胸中に悲憤の思いがするのである。 とある。その残虐…

「日蓮書状」(高祖遺文録 『鎌倉遺文』一一八九六号文書)

モンゴル戦争について論じる際にしばしば引用される史料。「むごい」の語源が「蒙古」である、という時には必ずと言っていいほど引用されるであろう史料。しかしこの史料はしばしば一部だけ引用され、恣意的な解釈が為される。文永の役の時にモンゴル・高麗…

「尼真阿請文」(『鎌倉遺文』一二二九二号文書)を読む

同じく「異国征伐」に動員された人の例。前回までの井芹重秀と並んで「当時の我が国民が老若男女の別なく国難に殉ずるの覚悟を有したことを十分くみとることが出来る」とされた文書。文書の発給主の尼真阿は女性。歩行も叶わぬ老人や寡婦となった女性までも…

井芹重秀請文(石清水文書 鎌倉遺文一二二九七号文書)を読む 2

「文永の役」後に企画された「異国征伐」計画に関する史料で、ある筋では有名なこの史料。肥後国鹿子木荘井芹村名主で御家人であった井芹重秀が肥後国守護安達泰盛に提出した請文。大きく分けると2段に分かれる。前段が所領田数、つまり人数の算定の基礎と…