2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧

語学力…

今語学力のなさで悩んでいる史料。 政所内評定記録(『室町幕府引付史料集成』) 寛正四年 四月十五日、内談 (中略) 一 武田被官与一色左京兆被官相論舟荷物事 於舟者盗物沽却云々。召上彼訴論人可被遂対決。至荷物者、彼船頭負物在之間押取云々。所詮、舟之荷…

中世の北海道史と一次史料

歴史学においては一次史料を中心に書くのが基本である。 とは言っても一次史料がほとんどない分野が存在する。中世の北海道史はその典型例だろう。いきおい編纂物である『新羅之記録』に頼ることになる。しかし残念ながら『新羅之記録』の信憑性は非常によく…

下国康季宛足利義持御内書を読む

『後鑑』に収録されている下国康季宛の足利義持御内書について、詳しく読み込んでみる。従来これは「足利義量御内書」と理解されてきた。理由は『後鑑』が義量の項目にいれているからである。しかし年表をみれば、義持の出家が応永三十年四月二十五日であり…

本当に北方史の史料?

室町時代の津軽道南地域に関わる史料は少ない。以下に掲げる史料は、数少ない室町時代の津軽地域に関する史料とされている史料である。 政所内評定記録(『室町幕府引付史料集成』) 寛正四年 四月十五日、内談 (中略) 一 武田被官与一色左京兆被官相論舟荷物…

室町殿の意を伝える文書

御内書というのは室町殿の意をダイレクトに伝える文書であるが、室町殿が発給する文書は御内書だけではない。室町殿の意を間接的に伝達する「奉書」がある。管領が室町殿の意を奉じて発給する文書を管領奉書または室町殿御教書という。政所奉行人が奉じる文…

仮名書きの御内書4

私が現在蒐集した仮名書きの御内書は琉球宛の「国書」と呼ぶべき文書を除くと五通。このうち三通は仮名を補助的に使っている程度なので、本格的に仮名書きの御内書は今のところ次の二通である。 こんとそうけきにつきて二郎(赤松晴政)のほりてちうせつ候は…

仮名書きの御内書3

琉球世の主宛の国書を「御内書」あるいは御内書に準ずる、と評価することの妥当性をめぐって、現在仮名書きの御内書を集めている。今のところ琉球世の主宛の文書以外では五通検出している。その五例はいずれも『改定史籍集覧』の「室町家御内書案」下の後半…

琉球国王宛の文書の題名をめぐって

まずは史料を一つ引用する。 題して「琉球国王尚真宛室町将軍足利義晴御内書」 御ふみくハしく見申候。進上の物ともたしかにうけとり候ぬ。又この国と東羅国とわよの事申とゝのへられ候。めてたく候 大永七年七月廿四日 御判在之 りうきう国のよのぬしへ こ…

何か変だぞMicrosoft

MSWordが落ちる時に報告をアップするようだが、五分に一回の頻度で送り続けたぞ。落ちすぎだろ。以前から送り続けている(自動的に)全く改善しない。送っても全く活かす気もないのだろうな。向こうから指定してくるから仕方なく使うが。

「琉球之奉行」の実例

琉球奉行に関する史料。 就琉球入貢、点検之事、大概一日諭其点検。(公)方様被恵彼者而頻々有往来則可乎。然則彼者以内点検入麁入細、以註文可献之。若此外有漏池(他、泄)之物、則堅可有御成敗之由、以証状可申(有カ)也。又其内有御用物、則可被召云々。懇々…