2014-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ラッコの初出をめぐって

ラッコがいつ日本の史料に出てくるのか。一つの問題は「独◻︎(けものへんに干)」をどう判断するか、ということである。アザラシ説、北方の犬説、ラッコ説がある。アザラシ説は「独◻︎」が「水豹」と並べて記されており、しかも「水豹」に「アザラシ」と訓が振…

iPad壊れる

iPad用の新しいキーボードが到着した翌日にiPadが壊れる。二年弱は短いと思う。iPadAirを購入。 速い。薄い。軽い。200g軽くなっただけだが、600と400では違うことを思い知る。

ラッコの初出について

ラッコがいつ日本の史料に登場するのか、という問題であるが、現在私は15世紀の『後鑑』所収(つまりは「大館記」所収)の「安藤陸奥守宛室町殿御内書」である、という見解に賛成である。「アンジェリス第二報告書」には「ラッコの皮はイェゾには産せず、イェ…

室町時代におけるラッコ関係史料からわかること

備忘録的に。 ラッコ関係史料が示すものは、永享年間の特異性であろうかと思う。足利義教による都鄙関係の再編は、大内盛見の死によって大きな転機を迎える。 北方関係で言えば、安藤康季の没落は、反足利義教勢力である斯波義惇と足利持氏による勝利であり…

『大乗院寺社雑事記』文明十五年正月二十四日条を真面目に読んでみる

ここ(最近お目にかかった高名な考古学研究者)http://d.hatena.ne.jp/arch74324/20140209経由で関口明氏の「中世日本の北方社会とラッコ皮交易」(『北海道大学総合博物館研究報告』6、2013年)を拝読する機会を得た。ラッコの皮の流通とそれをめぐる歴史…

大館常興日記

『増補続史料大成』を買ったら活字ではなく、手書きw 坪井九馬三と日下寛校訂とある。読むのが面倒くさい。 天文七 九月大朔日 少曇 一 今朝参賀衆、勧修寺殿、藤宰相殿、其外御供衆、細川典厩、伊勢守、以下少々其外申次衆已下出仕也云々。若公様御対面在之…