レイアウトのセット

「昭和の鉄道模型をつくる」でようやくボードと補強材がそろったので、レールや到着しているストラクチャーを並べることが出来る。今や部屋に「昭和の鉄道模型をつくる」の箱がうずたかく積み上がり、危険な状態になっていた。たかが箱14個位で、と言われそうだが、実は他の物もいっぱいあって、現時点では『鎌倉遺文』全51巻を3つに分けて置いているその上に積み上げていたので、高さは人間の背丈近くまで上がっていた。高原風レイアウトを片づけて、そこに「昭和の鉄道模型をつくる」のレイアウトを置かねばならないが、そのためには高原風レイアウトを片づける場所がいる。いらない物を大量に廃棄せねばならない。二日かけてようやくスペースが空き、今日ついにレイアウトボードとレールをセットした。
半径140mmのミニカーブレールなので、通れる車両は制約を受ける。さらに架線柱やストラクチャーの限界も考えねばならない。実際試したところでは今のところ一番大型の富士急3100系はOK。あれが通れれば、他の鉄コレも問題ないだろう。ただ富士急3100系は聞きなれない音がする。同じ動力を使っている阪神3301系の場合は問題なし。富士急特有の問題(例えば台車枠)なのか、動力の個性なのか、その辺はわからない。長電2000系は問題なく通過する、といいたいところだが、何となくひっかかる感じ。車輪に汚れがついているのかもしれない。京福モボ101はいい感じだ。モデモの中でも京福は非常にスローが効いていて素晴らしい走りっぷり。モデモの中でも指折りの走行性能のような気がしている。これからストラクチャーを組み立てて、配置していこう。
「昭和の鉄道模型をつくる」を買われて、まだくみたてられていらっしゃらない方で、これまでプラモや鉄道模型の工作経験のない方に一つアドバイス。模型用のピンセットとニッパーと接着剤は必須。接着剤は瞬間接着剤がいいだろう。接着剤については本の中に詳しく説明されているが、ピンセットがないとかなり難易度が上がる、というのは覚えておいて損はない。ピンセットは百円ショップでそろえるのではなく、模型用のものを選びたい。鉄道模型に詳しい漫画家の水野良太郎氏によると、歯医者からもらった医療用のピンセットよりも模型用のピンセットの方が性能がよかった、ということだ。確かに模型は極めて小さなパーツをつかんで、かなり強い力で押し込まなければならない。特に「昭和の鉄道模型をつくる」の原型となった「街コレ」はさまざまな理由で、取り付けようの穴の大きさと取り付ける部品の大きさのバランスがかなりアバウトだ。これが良質のプラモならばそういうミスはないのだが。かなり室の悪いプラモと思っていただければ分かりやすい、かも知れない。