安藤優也投手

阪神タイガース安藤優也投手の昨年度の成績は10勝3敗。防御率3.35。数字を並べると悪くない。昨年はチーム事情のため、起用法が一貫せず、先発にリリーフに回されて苦労したはずだが、その中で二ケタ勝利と勝率の高さは光る。
とはいっても私は安藤投手に関していい印象がない。私は昨年横浜スタジアム広島市民球場で野球を観戦した。偶然にも両方とも安藤投手が先発だった。そして両方とも敗戦投手になっているのだ。横浜スタジアムでは矢野輝弘捕手の退場騒ぎで大敗。広島では前田智徳外野手のガッツポーズ付きのホームランで敗戦。そしてこれも偶然だが安藤投手はその時に限りぴりっとしないピッチングだったのだ。結局安藤投手の敗戦の内、二敗を私は目にしていることになる。しかしデータが示しているのは、安藤投手が昨年いい成績を収めている、ということである。
「人はおのれの見聞したことしかなかなか納得しないものである。そこで私はこう結論する。安藤優也投手はだめだ」なんてことを書いていると、完全に知性を疑われる。自分の目の前の体験を全体化する時には気をつけたいな、と思った。
一刻も早い安藤投手の復帰が待ち焦がれる(結論はこれ)。