2007-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「だまされていた私」という自分語り

さらにコメント欄に「や」氏が興味深いことを述べていた。 その講義に興味がなく、そして単位が欲しいと思っている学生の、レポートに対する戦略を考えると、・全くこれといって感じたことはないが、単位のことを考えるとその講義、テキストから自分は何かを…

大学関係者が好む小論文技術

私は大学教師と塾講師と、二足のわらじを履いている。どちらが本業か、と問われれば、昔は大学講師と胸を張って言えなかったが、今は塾講師と胸を張って言える、というか、大学教師は副業と化している。私の仕事先の塾はほとんど二足のわらじ組だが、どちら…

扇動されやすい人3

レポートを題材に扇動されやすい人、ということで、少し考えてみたのだが、当初私は私にも共通する問題として考えていたのだが、若干のご意見「汝なにをか求むる - 枕流亭ブログ」や「扇動されやすい人、について考えてみる。: 不倒城」を見て、その指摘は的…

扇動されやすい人2

前回「だまされていたけど、真実を知った私」という扇動されやすい人の話をした。論理的な思考力を鍛える訓練をしたことがないのに、情報に触れた人が陥りがちな過ちであるが、これは何も今の学生に特有の現象ではない、と思う。 思えば私自身も学校では論理…

鉄コレ第五弾

個人的に気になるのは長電2000系。あこがれの中越地方鉄道でも使いたかった、とされている名車。ローカルムードの中にぴったり合う風情。あれはほしい。GMからも名鉄5500系のキット利用でできるようだが、中間車が難しかった。塗り分けも微妙。と…

扇動されやすい人

現在鎌倉時代の講義*1をやっている。一昨年にもやったが、今年もやっている。なぜだかテスト一発勝負はダメ、という大学で、そのくせ数百人を一つの教室に詰め込むから、講師としてはどうやってテスト以外の評価をするべきなのか、よくわからない。そこで適…

赤木宗徳防衛庁長官と岸信介総理大臣の英断

1960年、日米安全保障条約の改定をめぐって連日全学連のデモ隊が国会を取り巻き、抗議行動を起こしていた。そして機動隊との衝突も起こっていた。樺美智子が死亡し、デモも盛り上がる。そのさなか、岸信介総理は自衛隊の出動を考えた、という。それを諌…

論文講読

一連の永井和氏「http://www.bun.kyoto-u.ac.jp/~knagai/works/guniansyo.html#ftn43」を読む一連のエントリ。ここではいわゆる「陸軍省副官発北支那方面軍及中支派遣軍参謀長宛通牒、陸支密第745号「軍慰安所従業婦等募集ニ関スル件」(1938年3月4日付−以後…

へぇ〜

ゲーリングのこの発言に80へぇ。ウィキペディア版。 「……もちろん、国民は戦争を望みませんよ。運がよくてもせいぜい無傷で帰ってくるぐらいしかない戦争に、貧しい農民が命を賭けようなんて思うはずがありません。一般国民は戦争を望みません。ソ連でも、…

「在上海日本総領事館警察署長(田島周平)より長崎県水上警察署長(角川茂)に宛てた依頼状」を読んでみる

まずは永井氏が行論に使用した史料について一つずつ見ていきたい。 表題の「在上海日本総領事館警察署長(田島周平)より長崎県水上警察署長(角川茂)に宛てた依頼状」(以下依頼状)。 皇軍将兵慰安婦女渡来ニツキ便宜供与方依頼ノ件 本件ニ関シ前線各地ニ…

史料購読のお勉強

続き。何しろ知らないことが多い。何はともあれ勉強だ。 「従軍慰安婦」問題。強制の有無をめぐる議論だが、その原点となっている史料をまずはじっくり読んで見る。史料を再掲する。 「陸軍省副官発北支那方面軍及中支派遣軍参謀長宛通牒、陸支密第745号『軍…

「従軍慰安婦」問題を考える

「従軍慰安婦」問題が喧しい今こそ、この問題でネットウヨ(ネットサヨ)どもをめった切りにする、と息巻いても、そもそも私に「従軍慰安婦」については知識がない。今のままでは返り討ちに遭い「ネットウヨ(ネットサヨ)斬り〜」どころか「切腹〜」となる…

B層

2005年の総選挙、B層という言葉が取りざたされ、有権者をバカにしている、という批判の声があった。小泉支持者はIQが低い、と言われている、というものまである。実際よく読むとそんなことは一つも言っていないことがわかるのだ。 「B層」とは、総選…

「嫌韓坊」と私

「はてな」から嫌韓の人々に関する考察を引用してみる。 人間史的には、1:子供時代を真面目に過ごしており、教科書にはある程度目を通しているが、頭の良さは頑張っても「町で一番」か「市で一番」程度で、要するに中途半端でしかない。(私は子ども時代は…

宮内庁に就職したいという院生

私は後輩の大学院生と話していた。件の自衛隊を便利屋か戦隊ものと勘違いしていたヤツである。立派に勉強し、大学院に入ってきた。未来像を何となく彼が語り始めた。「ぼく、宮内庁の書陵部に行きたいんですよ」。私は一言「ムリ!!!」 我々のいる大学は宮…

漢字が書けない子ども

私は漢字が書けない生徒だった。アメリカに行っていた帰国子女という言い逃れをしていたが、実は言い逃れに過ぎない。渡米以前から苦手だった。いずれ日本に帰るつもりだったのだから、一応小学校の勉強は親に見てもらってはいたし、九九は一応できたので、…

自衛隊を便利屋と間違う人

湾岸戦争の直前の夏、イラクに在留邦人が人質状態となっていた。私は研究会の合宿にいた。合宿先のテレビを見ていて、イラクの人質の話がやっていて、外務省が懸命の外交交渉を行なっていると言うニュースをやっていた。そのニュースを見ながら当時大学二回…

大学の講義

今年は少人数の演習がなくなり、大規模講義ばかり。専門科目で200人弱。中には昨年演習を担当していた時の教え子の顔もちらちら。こういうのは素直に嬉しかったりする。もう3回生なんだから多分単位は関係ないはずだ。純粋に勉強したい、という気持ちを…

安藤優也投手

阪神タイガースの安藤優也投手の昨年度の成績は10勝3敗。防御率3.35。数字を並べると悪くない。昨年はチーム事情のため、起用法が一貫せず、先発にリリーフに回されて苦労したはずだが、その中で二ケタ勝利と勝率の高さは光る。 とはいっても私は安藤…

訃報

オカヤドカリが死んでいた。「死んでいた」というのは、脱皮した後全く出てこず、とりあえず一ヶ月ほど様子見をしていた。湿度と温度の調整や、いつ出てきてもいいように餌を入れては換えてやるとか、水を入れるとか。しかし一ヶ月経っても全く動いていない…