散髪

今日散髪してきた。2ヶ月目。そろそろ怪しい風体になってきたので。何しろ私はにている有名人は金正日だ。ただし向こうが痩せたので、太った金正日だ。あるいは不細工な金正男だ。えっ?金正男が男前だって信じられないって?いやいや、私は金正男が男前に見えるほど醜男なのだ。一番にているのは奈良県の女児誘拐殺害容疑者(泣)。そろそろ小林被疑者に似てきたので、一応小学生を教えている人間としてはやばいので、今日散髪を敢行してきた。
私はものぐさだ。髪の毛など、変でなければいい。行きつけの散髪屋がある。電車で5分ほどのところだ。仕事帰りによって帰ったので途中下車。180円余分な出費。
というと、よほど思い入れのある散髪屋、と思われるかも知れないが、そうではない。昔住んでいたところなので昔から行っていたので、散髪屋を変えるのが面倒なだけ。
子どものころから家で切っていた。大学生の時に散髪役の母親がキレた。もともとやりたくなかったが父親がやって欲しがったのでいやいややっていたのだ。で、仕方がないんで大学の散髪屋に行っていた。そこは楽だ。技術ないから「長め」「普通」「短め」の三種類。「普通に」と一言で適当に仕上げてくれる。少々変でも「いいです」と言って終わらせる。
ところが結婚を機に引っ越したので、大学から遠ざかってしまった。だから引っ越した先の家に近い激安散髪屋に行った。大学の理髪店よりはマシだったのでそこにした。ただ往生したのが「普通に」が通じなかったのだ。「普通に、ってどうすればいいですか」と訊かれて今度はこちらが困惑した。そら、通じるわけがない。「耳を出すくらいで」と適当に言ったら、あっさり通じた。で、今まで7年、「耳を出すくらいで」と言ってあとはお任せ。結構バラエティがあるが、気にしない。一言「いいです」。大体1500円とかいう激安理髪店は若い理髪師の修行の場だ。人はいつも変わる。大体私は眼鏡を外すと人の顔を見分けられない。すべてのっぺらぼうだ。なじみの理髪師もいない。いつも違う人だと思う。で、私は体のいい練習台だが、それもよし。
ただ一つ問題が。そこはオールバックしかできない。似合っていようがいまいがオールバック一本で勝負、といういさぎよさだ。最初は戸惑った。「髪形どうしますか」と訊かれれば答えは一つ「自然な感じで」。ところが「では、オールバックで」と来た。どこが「自然やねん」といいたくなるが、これが彼らの「自然」。家に帰って鏡見たら変だ。似合わない。
で、次に行った時に「オールバックで」と言われたので「それはちょっと・・・」と言ったら「ではどうすればいいでしょうか」と困ったように言われた。結局「じゃ。それで」と相成った。
ある時私がそこの散髪屋に行ったが、50代のおじさんがオールバックで出てきた。で、続いてノースリーブの迷彩服を来たマッチョな兄ちゃんもオールバックで出てきた。ノースリーブの迷彩服に身を包んだマッチョ系がオールバック。素晴らしいミスマッチ。で、30代デブオタの私もオールバック。
ある日バリエーションが増えた。「自然に分ける」という選択肢が出来たのだ。で、それ以来理容師「どうしますか」私「自然に」理容師「じゃ、分ける感じで」ということで、オールバックから解放された。しかしオールバックが少し分かれる位のものだ。あまり変化ない。しかし逆らわない。何せ私はものぐさだ。注文をつけるのも面倒くさい。また5月末にオールバック製造所に行こう。