開幕戦観戦記

開幕戦を大阪ドームで観戦。スタンドの雰囲気をば。
開幕セレモニー。といえば、国家斉唱。というより独唱。隣の熟年夫婦は「何で立たんとあかんねん」といいながらいやいや立っていたが、そういう面倒臭がりのあなたによい方法。聞こえませんレジスタンス。2002年東京ドームでの開幕戦でレフトスタンドの応援団が使用した方法。「六甲颪」を歌っていた。ドーム職員が弾圧に、もとい制止に来ても「聞こえんかったんや」ととぼける。ナイス、と思う人もいらっしゃるかも知れないが、どうもイデオロギー闘争ではなく、単に聞こえなかっただけらしい。もっとも扶桑社刊の週刊誌「SPA!」では「国歌斉唱といえば、阪神ファンにとっては六甲颪」と書かれているので、「国歌斉唱」のアナウンスで反応して六甲颪を斉唱したのかも知れない。他に尿意退席、便意退席、ビール購入退席など方法はいくらでもある。尿意や便意を我慢すると悲劇が待っているでしょう。ちなみに卒業式でやると一部の自治体では処分が待っているので、ご注意下さい。国旗・国歌に抵抗したい皆様、「自己責任」でお願いします(爆)。
一回表。鳥谷敬がやらかした、とスタンドは思っていたぞ。「取らんかい、トリ!」という雰囲気だったから。先制点につながった青木の盗塁と矢野輝弘の悪送球だ。三塁側スタンドからは鳥谷が取れなかったように見えたので。エラーの表示も普通はE2と出るでしょう。E表示しか出ないんだもん。これで一点先制されたが、「いしかわ〜!ハンデやったぞ〜!!!」の声。井川慶ですから、いいハンデかな、と。
二回裏。スペンサーの暴走。「止めろよ、走らせたん誰や」の声。もちろん吉竹春樹コーチ、と思ったら、家帰ってテレビ見たら思いっきり止めてた。ありゃスペンサーが悪い。と思ったら、スペンサーの談話、「二死でしたし、次の矢野さんが敬遠されて井川さん勝負なので、ここは行った方がいいと判断しました。フェンスに当たったら行くつもりでした。相手のプレーがよかったですね」(意訳)。
声援が大きいのはラミちゃんことラミレス。阪神ファンからも人気だ。「阪神に来ればいいのに」との声も漏れる。
四回。金本知憲本塁打。打った瞬間にわかる。これでいける、とみんなが思った(はず)。
このころ速報が入る。読売リード。こらあ、広島。楽天リード。歓声。あそこのチームは応援したくなるものを持っている。日本中をハラハラさせる、とどこかで言っていたが、確かに。
六回。石川のヒット。何してまんねんムード。岩村のタイムリーで二点差。何となくあかんな、ムード。
八回。ラミレスにスリーラン。一斉に席を立つ人々。ありゃ、狙われてたのは、スタンドからでもわかった。観客が何を言ってもあまり意味はないが、あのボールは素人目にも打たれるべくして打たれた、というのがわかるよ、井川君・・・。
九回。五十嵐亮太登板。瞬間球場がどよめく。これが守護神ですよ。もう勝つためのセレモニーみたいなものだ。阪神ファンも「ええもん見た」みたいな雰囲気。読売が今年もうだめ、というのは、ミセリ、あれが出てくると、多分球場の雰囲気は「ラッキー♪」になると思われる。逆に読売ファンは「また〜?」という雰囲気になるだろう。五十嵐が出てくると、ヤクルトファンは「よし!」阪神ファンは「ええもん見た」。佐々木がそうだったな。相手が勝つのだけれども、負け試合でも何か「ええもん見た」なのである。五十嵐はそういう雰囲気を持った素晴らしいクローザーになったと確信した。
結論。今年の阪神の優勝は厳しいです、ハイ。