変な季語

久しぶりの企画。今日は蚊。私は蚊にかまれやすい。すぐに寄ってくる。二酸化炭素が多いヤツに蚊は寄ってくるらしいから、私は二酸化炭素が多いのだろう。不快指数の高い私にぴったりだ。
しかも私は肌が柔らかいと来ているから、蚊に噛まれるとひどくかゆい。私は辛抱もきかない。自己管理が出来ないヤツなのだ。肌が弱く我慢が出来ない性分は父方の祖母そっくりらしい。らしい、というのは私は祖母も祖父も知らないからだ。みんな短命で私が物心ついた時にはみんな絶滅していた。
それはさておき、蚊、だ。
叩かれて昼の蚊を吐く木魚かな 夏目漱石
なんと漱石先生だ。俳句を詠んでいらっしゃったとは。まあ正岡子規とは親しかったので当然か。あまり詳しくないのでこれ以上言及すると墓穴を掘りそう。
まず区分け。
叩かれて 昼の蚊を吐く 木魚かな
季語はずばり「蚊」。木魚をぽくぽく叩いていると、蚊が出てきた、という内容。蚊もびっくりしただろうな、とか、色々楽しみ方はある。あるいは木魚を叩く、というのはそれなりに厳かな場だろう。細かいところを見ているなあ、とか。