鉄ヲタのぼやき

この鉄ヲタシリーズはもうやめようと思っていた。ブログを見る限り、どこもまっとうな議論。マスコミなどより余程しっかりした論調を見ることができる。こんな過疎ブログで話さなくとも、あちらこちらのブログで素晴らしい論調を見ることができる。管見の限りではマスコミのヒステリックな論調とは一線を画していた。だからもう必要ないと思っていた。しかし今日のNHKニュース10と朝日の報道ステーションを見て考えが変わった。
マスコミに期待した私がバカだった。マスコミを一瞬でも信じた己の不明を恥じるばかりだ。
ニュース10と報道ステーション、両方ともトップニュースはJR問題。一斉に報じたのは間違いなくJRのプレスリリースがあったからだ。JRはなぜこうした問題を包み隠さずリリースするのか。これを「JRも心を入れ替えて、新しく生まれ変わろうとしているんだろうな」などと悠長なことを考えてはいけない。JRに向かう矛先を反らしているだけだ。
どういうことか、といえば、先に事故の原因を論う立場を四つ挙げた。
1 JRに責任はない
2 運転士の個人的資質
3 技術的問題
4 労務管理
ちなみに「乗客の安全を確保することに対する意識の低さ」というご教示に関しては、私は3と4に分けて考えている。原因は1は成立しないとして、2〜4まで様々な要因が絡み合っているであろうが、このうちJRが最も手を付けたくないのはどれだろうか。間違いなく4である。3などは、JRは喜んでやるだろう。ATS−Pどころか、世論が動けばATCでも付けかねない。それが求められれば。車両の改善も可能な限り行なうだろう。それが顧客のニーズであれば。しかし4だけはJRはやりたがらないだろう。ここに手を付けることは、労組対策の大きな武器を奪われることになるからだ。だから現場の人間を生け贄にしてJRの労務管理から目を背けさせる。これがボーリング問題だと思う。で、多くの御用言論人が労組批判を繰り返している。先日の福岡氏の議論はもとより、本日の財部氏の言い草も日勤教育などに代表される労務管理から目を背けさせる以外の役割は果たしていない。
私は労組の味方ではない。ただJRの今の労務管理が残る限り、如何に安全対策を施しても姿を変えて大惨事は引き起こされる可能性が高いと思うからである。宗に16時間電車に乗り続ける私にとって鉄道の安全は生死の根幹である。しかも私は非正規雇用労働者なので、労災も下りないのだ。絶対に通勤途上に死ぬわけには行かない。それだけに切実なのだ。