白紙委任はまずいっす

昔、学生大会で少しばかりもめたことがある。私が在籍していた大学の学友会は民青がしきっていて、大体与党となると傲慢なのだ。貴様等自民党か、と言いたくなるようなことを平気でする。
私が大学に入る前に「シナリオ問題」というのがあって、学友会がシナリオを作っていた。それ自体は問題がないのだが、自分に反対する人らを「トロ」(トロツキストの略)とレッテルを貼り、監視していたのだ。例えば「トロベンチで談笑。学大(学生大会)の相談か」とか。その二人を知る人によると、その時二人の「トロ」は「昼飯何食う?」と話していたらしいが。
それはさておき、私がもめたのは冷房問題が大きな論点だった頃だ。我が大学には冷房がなかった!!!だから冷房が欲しい、というのは全学友の強い要望だったことは事実だ。だからと言って選挙方式をいじって代議員から非民青を締め出そうとするのはいかんだろう。というわけで、学生大会では大会議案の賛否を議案ごとに採れ、と主張したのだ。しかし先方は一括採決にこだわる。しかも拍手での採決だ。反対票を投じることすらできない。一括採決というのは便利なのだ。一つの目玉となる政策で人の目を引きつけておいて、それが賛成ならば、他のものは全て白紙委任。それだったら私は冷房にも反対する。抱き合わせ、という汚い方法で選挙方式をいじられてたまるか、ということだ。ちなみに私はヘタレなので、実際には代議員選挙はいっさい関係ない。しかし気分悪いでしょ。結局反対票すら投じることが出来なかった私は採決の直前退場した。これは少しは騒ぎになったようで、しかしそれだけ。結局数の横暴、というか衆愚には勝てない、という話だ。最近サラリーマン増税、とか、外交の行き詰まり、とか、いろいろ問題があるのを目玉法案で目くらまししようとする動きがあるので、昔の民青と同じやりくちだな、と思ったのでオサーンの想い出話を書いてみた。
ちなみに私は今でも民青系の政党に入れているが、別にその党を信用しているわけではない。その党が与党に加わる可能性がなく、棄権するくらいならばその党に入れておけば、現実の政治への不信任票になるかな、と思ってのことだ。別に極右の政党でもいいのだが、一応サヨクなのでそこに入れることにしている*1

*1:ちなみに私より年上の非民青系左翼元学生は今でも共産党に入れるくらいならば小泉に入れる、とまで言っている。