every little thing every precious thing

LINDBERGのアルバムを借りてきた。目的は上の曲だ。藤川球児投手が登板する時に流れる曲だ。阪神では打席に入る時と、投手がマウンドに向かう時に曲を流す。清原和博内野手が打席に向かう時に流れる長渕剛の「とんぼ」みたいなものだ。あの「とんぼ」は「東京」の文字を「巨人」に変えると、清原内野手の気持ちがよく現われるとかいわれているが、選曲には、その選手の考え方が出て面白い。
藤川投手が選んだevery little thing every precious thingの歌詞の中で、いかにも藤川投手のこだわりを表していそうなのは、次の箇所。「スタジアムに響き渡る歓声を吸い込んであなたはゆっくり立ち上がる every little thingあなたがずっと追いかけた夢を一緒に見たい every precious thing奇跡のゴール信じて今大地を踏み出した」
度重なる怪我で選手生命を諦めかけるという絶望の淵から立ち上がり、奇跡の優勝と日本記録というゴールをなしとげた藤川投手にふさわしい選曲だ。といいたいところだが、まだ藤川投手が若い時にこの曲を選んでいるので、関係はなさそう。単にLINDBERGファンだった、という可能性が高い。
むしろ同じLINDBERGの「君の一番に」を選曲した井川慶投手の方が、自己の心情を素直に表しているかも。ただし今年から変えているが。ちなみに歌詞にこんなところがある。「胸にささったままの小さな赤いトゲがとれなくて 風の色が変わるたび しくしくいたみだすよ」「涙あふれてとまらないのは べつに君のせいじゃないよ 君のいちばんにほんとはなりたかった」この「君」を阪神に変えて見よう。まさにメジャーに行こうとしている井川投手そのまま、ということではないだろう。井川投手もこの選曲をしたのは藤川投手と同じ2000年だ。井川投手もLINDBERGファンだった可能性が高い。ただ井川投手の性格から見て次の箇所に反応した可能性は高い。「もう少し もう少しだけ 明日こそ今度こそ強くなりたい ゆっくりゆっくりと歩いていくから」
他の阪神選手の選曲も面白いものが多いので、しばらく考察して見たい。