王様の耳はロバの耳

このブログはアクアリウム関係の読者は冨平氏とゆうか氏の二人だけだろうと思うので、まあ、書いても、いいかな、という感じで書かせていただく。
Co.ワイツマニーという魚がいる。ペルーの標高3500mあたりの高地に棲息していて、数々の人が採集を試みたものの、一度も採集されなかった幻の魚、と言われていたのだ。それが2004年暮に日本に初入荷した。その時の値段は一匹18万円。私の行きつけのショップでも三匹が速攻売れた。店主も「まさか売れるとは思っていなかった」と言っていた。昨年の暮に18000円に暴落。さらに昨年年末には13000円、今年には1万円を切るだろう、と言われている。
しかし、どうも解せないところが多かったのだ。普通「記載後は一度も生きた姿が確認されない」ことがあり得るのだろうか。それは絶滅している、と考えるか、記載された生息地が誤っているかのどちらかだろう。
さらに不思議なことにとある文献によると「生息地の水温は低いとされているが、飼育時には25℃前後の水温でも問題ない」と書かれている。ずいぶん適応力の強い種だな、と思う。
これは聞いた話なのだが、実はワイツマニーは高地ではないところに棲息していたのだそうだ。ワイツマニーの生息地とされるところには魚などいなかったそうで、そもそも魚が棲めるような環境ではないそうだ。詳しくは知らないが。どうも記載された文献に虚偽が書かれていたようだ。ちなみにめちゃくちゃ強健種のようで、高い割に強いのはオルナートゥスと共通しているかも。
以上、暴露話でした。関心があるのは冨平さんだけだな、多分。