活力門のHoriemon

中国のメディアではライブドアのことを「活力門」と書くのな。そして英字メディアでは「Horiemon」という言葉が踊っていた。何となく笑ってしまったので。それだけ。
もし仮に小泉総理が伊藤公介や安倍晋三を助けようとしてこの日に仕掛けた、とか、ライブドアを生け贄にしようとした、という見通しが正しければ、まあ薬の効きすぎか。日本の「バブル」があっけなく吹っ飛んだかも。まあ私は学者バカなんでわかりません。と無責任な締め。今、一番関心があるのが島津家文書の中の室町殿御教書の分析です。
しかし島津家文書の中の室町殿御教書の分析なぞ、誰も関心がないと思うので、ライブドアについて書くと、とある「熱湯浴(ねっとうよく)」のライブドア評価を通読していると、面白い傾向性が見えるような気がする。2月ごろ、熱湯浴達のホリエモン評価は最低だった。理由はホリエモン産経新聞をこき下ろしたからだ。産経新聞の論調を「特異」としてバラエティ関係への特化を提言した、ということで、産経新聞を唯一の正しい新聞と考える熱湯浴の反発を食らった、と考えられる。
昨年の総選挙を境にホリエモンへの評価が高くなる。分かりやすすぎ。熱湯浴は保守主義とは異なり、小泉政権への評価は極めて高い。小泉総理が推すと熱湯浴は直ちに反応した。今、ライブドアたたきをするマスコミを「ライブドアに買収されても一片の同情もない」と切り捨てている。
ちなみに熱湯浴が小泉総理を評価するのは対外硬ゆえだと思っている。だからポスト小泉でも安倍氏と麻生氏の評価が高い。で、安倍氏と小泉氏を一心同体と見誤る論調も出てくるのだろう。しかし右翼のサイトやブログを見ると、そのイメージは一変する。安倍氏に対する高評価とは裏腹に小泉氏の評価は低い。むしろ反発を買っている。その理由は3点だ。
まず北朝鮮に対する経済制裁に及び腰である点。日本共産党経済制裁やむなしに傾いている中、社民党民主党北朝鮮との過去があるだけに積極的に反対できない中、経済制裁を行なわないのは、小泉総理自身が北朝鮮との国交回復を行なって、田中角栄鳩山一郎に肩を並べたい、という野望があるからだ、という観測も存在する。これは小泉総理なりのアジア外交だろう。
次に人権擁護法案共産党は反対、社民党は賛成、と左翼でも割れるこの法案。小泉政権公明党への配慮から推進の立場をくずしていない。官房長官たる安倍氏は本来は慎重派の立場だったが、入閣した以上は推進の立場に回らなければならない。でなければ閣内不一致となり、倒閣運動と目されて自民党内で立場を失うだろう。小泉総理から切られては浮かぶ瀬がない。安倍長官の難しい立場を象徴している。
最後に女系天皇問題。これはさきほど述べた通り、本来女系天皇容認には慎重な安倍長官が官房長官である以上、女系天皇容認の皇室典範改正について党議拘束をかける、という発言をせざるを得ない、というジレンマを抱えている。一旦女系天皇容認にシフトすれば、その後は「開かれた皇室」「皇位ジェンダーフリー」の方向性に一気に加速するであろう。古き家族制度は土崩瓦解する。小泉総理はそれに寄与した名総理として名を残すのだ。これも安倍氏にとっては困るだろう。ポスト小泉として残ろうとすれば、こういう関門をクリアしなければならない。
対外硬にしか関心のない熱湯浴にとってはそんなことはどうでもいいことで、天皇制がなくなろうが、気にしないのだ。ちなみに1経済制裁、2人権擁護法案、3女系天皇問題という順番は、熱湯浴の関心の深さだ。経済制裁に反対しているのはマスコミらしい。小泉政権というのはそこまで無能なのだろうか。世耕弘成議員の努力は目に入らないのだろう。人権擁護法案を推進しているのは公明党公明党は蛇蝎の如く嫌われている。女系天皇はどうでもいいのだ。天皇に対する敬意など、彼等にはない。