WBC決勝進出

どうしても嫌韓論調を出さねば気が済まない一部はほっておいて、冷静に今回の日韓戦をふり返る。
日本側は勝って当たり前であった。3連戦3連敗というのは完全に相手に負けている。3連敗はしてはならない。逆に言えば3連敗は中々しない。
NHKで野村克也監督が出演していたが、その中の言葉でなるほど、と思わせることを言っていた。弱いチームは勝負をしなければならない、と。試合をすれば負けてしまうのだそうだ。確かに日本は「試合」をしていたのだ。韓国は「勝負」をしていた。チーム力では日本は韓国を大きく上回っているのは一目瞭然だ。韓国の金監督が言っていたが、日本は韓国に比べて50年の歴史がある。それを考えても、日本の方が上なのは明らかなのだ。日本は「試合」をし、韓国は「勝負」をした。投手の継投、打線の組み方、モチベーション。韓国は短期決戦のやりかただ。日本は王道を行った。連敗した。日本も「勝負」に出た。それが今日の打線組み替えだ。それが功を奏した、というところだろう。
しかしアメリカになめられた日韓だが、その日韓がアメリカを破って準決勝に出たことがすごいのだ。アメリカは中南米諸国と当たりたくないために、予選の構成も、準決勝も中南米と当たらないようにした、という話がまことしやかに流れている。審判員がアメリカ有利の判定を下した、という話よりはよほど筋が通っている話だろう。