我がマック記1

Macintosh Classic 1
以前にも少し書いたが、私の初めてのパソコンはMacintosh Classicである。卒論を書いたのが1989年だったが、当時は手書きであった。ワープロも出回っていたが、まだ買う気にはならなかった。そもそも教師がワープロに反発していたのだ。「論文は手書きでないと心がこもらない」という馬鹿なことをいっていたのだ。ちなみにそいつらも今はみんなパソコンを使いまくっている。
ただ私はものすごい悪筆だ。私の筆跡で書かれた原稿用紙50枚の卒業論文を読むだけでもいやだろう。大学院修士課程二年生の時にワープロを買った。修士論文は原稿用紙100枚だ。指導教授も元来はワープロに文句を言っていたが、私のワープロには文句をつけなかった。それどころか助かった、と思っていたはずだ。
博士課程に進学して、何となくパソコンが欲しくなった。今となってはなぜパソコンが欲しくなったのか、定かではないのだが、弟がワープロを使うようになって、自分用のワープロが欲しくなったのかもしれない。ワープロは買ってもらったものだったので、共用だったのだ。いざ買うとなれば調べたおすのが私の習性だ。パソコンに関する書籍やら雑誌やらをあちらこちらで買ってきた。マックユーザーの特殊な価値観に興味を持ちながらも、高い。予算は20万円。当時ステップという店が安かったのだ。そこで調べたところ、NECのノートパソコンNS/Eに一太郎ダッシュ、ドットインパクトプリンタで19万8000円。大学生協Macintosh Classic120MBHDにマックワードとインクジェットプリンタ、フォントをつけて19万8000円だった。通販も面倒だし、大学生協で買うことに決めた。
今から考えれば正解過ぎるくらい正解だった。後に弟が触発されたかパソコンを買ったが、弟の操るMS−DOSは全く理解できなかった。あれを理解するためには数学的能力が必要だと思う。まじめにやっているにもかかわらず、高校の数学は常に赤点すれすれだった私の低知能ぶりではHDDも使わずに一太郎ダッシュをインストールするのは無理だろう。
長くなったのでこの辺で。今となってはなつかしいSystem6.0.7の使い心地なぞを記録したい。オールドマックの使用感なども貴重な記録になるかもしれない。中途半端なのは否めないが。本当にオールドマカーならば、FatMacに漢字ROMあたりから使っていて然るべきかもしれない。