MacBook Pro5つの風景 2 街角の公衆電話に飛び込んで通信する

MacBook Proにはモデムがない。だから街角アクセスは出来ない。以上。

PowerBook5つの風景」の2では上記のテーマで街角アクセスのことが書かれている。公衆電話に飛び込むのは無理だろう、という突っ込みは置いといて、この年代のパソコン通信の状況をよく物語っている、と思う。というのは私はそのころ通信を一切やっていなかったからだ。私がネットを見るようになったのが98年。掲示板を知ったのは2003年、自分でネット上で発進するようになったのは2005年からだ。だからネット上のさまざまな事象に関してはド素人である。
当時の通信事情は知る由もないのだが、関心を引いた機器がある。ハンディカプラ。ISDN電話が普及すれば不要になるだろうけど、ということが書いている。どうも普通の電話でパソコン通信をするようで、電話の受話器にハンディカプラをつけ、ハンディカプラにモデムをつないで通信している。すごいな。
ちなみに私もネットを始めた頃は14400bpsのモデムだった。そのころ学会の委員をしていた人が9600bpsのモデムが余ったので、誰か買わないかな、と言っていたので、「買うヤツおれへんやろ」と言ったことを思い出す。
今ならば無線LANのサービスのあるところで街角アクセスが出来る。マクドやファミレスで長時間ネットにアクセスしている人が、そのころの公衆電話でアクセスしていた人に重なるのだろうか。
ちなみにDUOはCPUをPowerPC603にアップグレードをした時にモデムもついてきたのだが、結局一回も使わなかった。2003年にブロードバンドに切り替え、モデムは使わなくなった。iBookにはモデムがついていたが、これも使わずじまい。ヨメの実家からのアクセスには使えるかな、と思ったが、なぜだかうまくつながらない。どうもよそで何かをしようとすると、まずうまく機能しない。多分私のおつむが悪いせいだろうな。
ちなみに男性モデルが通信中に使っているのはPowerBookDUO230か210である。確か新幹線ではPowerBook160を使ってなかったか?まあいい。DUOシリーズは第一世代が210と230である。PowerBook第二世代と同じ時期の1993年に出ているので、CPUは68030の25MHz(210)か33MHz(230)。HDDは80MBと120MBがあった。メモリは標準で4MBだが、漢字TALK7を使うには厳しかった。私は当初は仮想メモリを使ったが。値段は当初45万円とか59万円とかべらぼうに高かったが、すぐに暴落して私は19万8000円で買った。DUOシリーズの最大の特徴は軽いこと。2.1kgは軽かった。しかも薄い。そのかわり何もない。そのままではフロッピーすら使えない。モデムポートとシリアルポートがあるだけ。電話線とプリンタしかつなげない。Dockというものが用意されていて、Dockにつないで使うものなのだ。Dockのもっともゴージャスなものは、DUOと合体すれば、デスクトップになるというもの。差し込むと電気で動いて自動的につながる、というすぐれもの。しかし高い。私が使っていたのはフロッピーポート。フロッピーディスクドライブがつながる。他にディスプレイにつながるものとか、ほぼPowerBookなみになるMiniDockなどがあった。自分の要求に応じてDockを選べる点が素晴らしかった。
製品自体は第二世代でカラー化をなしとげ、第三世代ではPowerPC化されたが、PCカードの普及に伴い、拡張性をPCカードで補うことができるようになり、PowerBook2400cの出現でその役割を終えた。
私の210は故障に泣かされた。そもそもの始まりは自転車に乗せていてこけたこと。ディスプレイに縦じまが。縦じま球団のファンだが、ディスプレイにまで縦じまはいらない。修理。ディスプレイを取り換えて直った。しかしHDDが故障。HDD取り換え。後にロジックボードを2300cのものに取り換えたがやがてまた縦じま。ロジックボードもディスプレイもHDDも取り換えたけど、何でまた同じ症状が出るのか、皆目分からなかった。リブレット20を買ったことで、用がなくなり、現在も保管中。