MacBookPro5つの風景 1 新幹線で移動中プレゼン資料を作成する

荷物を棚に載せ、上着を脱いで窓脇の帽子掛けにかける。バッグから出して座席に置いていたMacBook Proをひざの上に移す。テーブルがなくても、パームレストのあるMacBook Proはキーボード操作に困らない。もっとも今やパームレストのないノートパソコンを知らないが。しかもMacBook Proの素晴らしい点は冷房が効きすぎていて脚が冷える時にもIntelCoreDuoやMobirityRadeonX1600などの発熱で脚が暖められるという点だ。ってあかんやん。というわけでひかりレールスターのオフィスシートを確保。結果のぞみを使っていたときよりも30分遅くなるので、笑いの金メダルを見ることが出来なくなった。これは痛い。
席は窓際以外は取らない。だからいつも早くに確保する。いつも一号車の8番A席。オフィスシートの最初はこれなんだろうな。ちなみに今はどうだか知らないが、昔は一番先に確保されるのは1号車3番A席だった、という噂がある。おそらく本当だ。私はほとんど1号車3番A席に座っていたからだ。ちなみにソニックグリーン車の場合2番A席だ。いつもそうだからだ。
個室がとれれば、って、今の新幹線には個室はない。1993年の新幹線にはまだ個室があったのだ。しかしすでにのぞみは走っていたので、個室グリーン車はレガシーだったわけだが。個室のコンセントは使えなかったそうだが、オフィスシートのコンセントは使える。ソニックグリーン車のコンセントも使える。あるのは883系の更新車のみ。885系*1が来たら厳しい。MacBook Proのバッテリの持ちはそんなによくないと思われるからだ。883系の未更新車が来たときには目の前が真っ暗になった。何のためのグリーン車だよ。
隣の席には人が来ないまま発車時間になった。2割方でき上がっているプレゼン資料をつくるには時間が全然足りない。リミットは14時間、睡眠時間、食事時間、入浴時間付き。車内電話からデータを落とす気にもならないが、そもそもMacBook Proにはモデムはない。無線LANはもちろん新幹線車内にはない。
車体の振動は何せ端っこだけあって、かなり気になるが、作業は順調に進んでいく。ただしその作業はブログ執筆のための米長邦雄論であってプレゼン資料ではない。ホームで買ったぬるくなった茶をがぶ飲みして、いよいよ仕上げの部分に入っていく。(ちなみにその記事はすべてボツ)
上記の文はBNNが1993年に発行したBNNムック『快適POWERBOOK生活』の中の「PowerBook5つの風景」へのオマージュ。
PowerBook5つの風景」1では男性が100系に乗ってPowerBook160(推定)を使っている写真がある。100系新幹線も懐かしいし、PowerBook160(推定)も懐かしい。文章には「上着を脱いで窓際の金具に掛ける」とあるのに、写真のモデルは上着を着ている点はおかしいが、細かいところに突っ込みを入れるのはやめておこう。「車内電話からデータを落としてくることも可能」とある。モデム内蔵のPowerBookG4までは出来たが、実際にやる人はもういないだろう。MacBook Proからは内蔵モデムはなくなった。ちなみに当時のPowerBookシリーズはモデムは内蔵のものが別売りだった。私は100とDUO210を持っていたが、内蔵モデムは付けなかった。
PowerBookシリーズは当時145B、160、165c、180が出されていて、180cが発表されたばかりであった。CPUは68030の25MHzか33MHz、HDDは40MBから120MBがあった。40MBでは漢字TALK7は厳しかったのではないだろうか。しかしこのシリーズはすべて漢字TALK7起動だった。一世代前の100、140、170は漢字TALK6.0.7.1起動だったので、20MBHDD、2MBRAMでも何とかなったのだが。重さは3.1kg。ディスプレイは640x400で9~10inchだった。私はこのシリーズは使ったことがない。重すぎる。今まで一番重いノートパソコンは今のMacBook Proの2.54kgだ。

*1:ちなみにソニックの場合ソニック用の885系が来るかかもめ用の885軽が来るかは半々の確立だった。結構ソニック用の885系は少ないと見える。