左翼の首を絞める者

『習慣金曜日』主催でのミニコントについての感想。この人たちは「昭和」を引きずっているのだな、と思った。天皇への誹謗中傷が有効と勘違いしている。深沢七郎の「風流夢譚」や大江健三郎の「政治的少年死す」の過ちを繰り返しているのだ。あるいはXデーの頃に「反天皇制Q読本」などが撒き散らした「左翼的下品さ」という言葉が当てはまる。救いはそのコントが「週刊新潮」の報道によればスベっていたようで、これで大受けであれば絶望するしかない。こういう「左翼的下品さ」がいかに「左翼」の勢力を減退させたかはいい加減分かりそうなものだが。
追記、ブクマでkechack氏から「70年代のうちに多くの左翼は天皇制批判が有効でないことを悟り、反天皇の立場を捨てたか、天皇制維持派に転じたはずだが」というコメントをいただいた。菅孝行全学連』を見ても三沢知廉『天皇ごっこ』を見ても一般論としてはそのように思われる。私が見ていたのはいわゆるXデー前後に「反天皇制」の立場の運動である。一応背景説明をば。