へぇ〜

ゲーリングのこの発言に80へぇ。ウィキペディア版。

「……もちろん、国民は戦争を望みませんよ。運がよくてもせいぜい無傷で帰ってくるぐらいしかない戦争に、貧しい農民が命を賭けようなんて思うはずがありません。一般国民は戦争を望みません。ソ連でも、イギリスでも、アメリカでも、そしてその点ではドイツでも同じことです。政策を決めるのはその国の指導者です。そして国民はつねに指導者のいいなりになるように仕向けられます。
……反対の声があろうがなかろうが、人々を政治指導者の望むようにするのは簡単です。
国民にむかって、われわれは攻撃されかかっているのだと煽り、平和主義者に対しては、愛国心が欠けていると非難すればよいのです。そして国を更なる危険にさらす。このやりかたはどんな国でも有効ですよ。」

ちなみにはてなキーワード版。

「もちろん国民は戦争を欲しない。田舎の薄のろ百姓連中が、戦争で得られるものと言えばせいぜい一張羅で畑に戻ってこられることだというに、戦争に生命を賭けたいなどと思うはずがない。普通の人間たちが戦争を望まないのはあたりまえだ。ロシアでも、イギリスでも、その点については我がドイツでも変わらない。それはよくわかる。しかし、結局のところ、政策を決定するのは指導者なのであり、人々を引きずっていくのはつねに簡単なことだ。民主主義であろうと、ファシスト独裁であろうと、議会制であろうと、あるいはまた共産主義独裁であっても。声を上げるか無言かに関わりなくつねに、国民を指導者の命令に服させることができる。容易なことだ。国民には、攻撃を受けていると言ってやり、平和工作者たちは愛国心が欠けていて国家を危険にさらしていると非難しさえすればいい。いかなる国でも同様に、これでうまくいく」

訳が違えば受ける印象も違うな。ニュルンベルグ軍事裁判での証言であるようだから、上の方が訳語としてはぴったり来るかな。しかし使っている言葉のがさつさが、ナチス的なので後者のはてな版の訳も流布しやすいだろうな。