今日の授業の題材から

本来は国語教育法のジャンルかも知れないが、私にとって耳の痛い内容としてここに載せておこう。
加藤諦三氏「どう生きるか」より。

えらそうな口をきいて人をけなす集団に入ると、その人の人生は地獄の門の前に来ている。
集団でえらそうに人をけなしているのが心理的にいちばんラクなのである。自分は地道な努力をしないでもいいからである。自分の実力を受け入れなくてもいいからである。自分の弱さを認めなくてもいいからである。

「えらそうな口をきいて人をけなす」集団ではないが、確かにそれが自分が偉そうに錯覚できる、というのはある。人を批判したからといって、自分が正しいことにはならないのだが、そこを錯覚してしまいがちなのだ。自分の実力を受け入れない、自分の過ちを認めない、自分の弱さを認めない、これでは成長はない。まずは自分を批判の対象とする勇気を持たないといけない。「自虐的」ではいけない、と「自慰」になっては成長はない。「自慰」は「地獄の門の前」だ。肝に銘じよう。