共産党支部の動き

共産党のある支部が次のようなブログを書いている(「ポラリス-ある日本共産党支部のブログ チベット自治区暴動への対応 中国政府の対応は誤り!」)。一枚岩の共産党としては珍しい。こういう動きがせめてもの救いか。

中国のチベット自治区の首都ラサで起きた「暴動」に対して、中国政府は「ダライ・ラマ」の関与を強く批判して武力鎮圧したようだが、この対応は二重に誤っているように思う。
メディアによる報道は一面的になりがちであろうが、その報道を見る限りにおいては、この「暴動」は、民主運動や革命とは縁もゆかりもない、単なる暴力行為のように見える。
商店や街中の車やバイクや自転車を転倒させ炎上させたからと言って、これが革命に発展するはずも無い。
日本人旅行者の目撃談によっても、この暴動が単なる暴力行為にすぎないことが見えてくる。
(もちろん、NHKなどの日本メディアが内容を限定して報道している可能性はある)
中国政府は、この「暴動」を単なる暴力行為として警察権を行使して取り締まれば済むはずではなかったか? 何故「ダライラマが挑発している」と断定してしまったのか?
これでは、「暴動」をますます政治的・宗教的次元にレベルアップさせてしまう結果となる。
温家宝首相は18日、全人代(=国会)の閉幕を受けて人民大会堂で記者会見し、【「ダライ集団が組織的に企てた事件であり、十分な証拠がある」】と述べたという。
最初に述べたように
① 単なる暴力事件として処理するべきであった。
② 宗教指導者を矢面に立ててしまい、あらぬ対決を引き起こした。
と言う意味で二重の誤りであったと、私は思う。
この問題に関して、少なくとも16・17・18日のしんぶん「赤旗」の報道は小さかった。
(Web版では、この事件の記事のUPは皆無! 紙面では小さいながらも毎日報道している。)
なお、下記のロイター報道によると、中国政府は態度を一層硬化させ、
チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世の支持者らとの「人民戦争」を戦う】
との態度で収拾をはかるつもりのようだが、最悪の展開ではないだろうか?!

末端の人は危機感を持っているのだ。当然だろう。