阪急810系について

1967年に発行された慶応義塾大学鉄道研究会編『私鉄ガイドブック・シリーズ 第5巻 阪急・京阪・阪神』(誠文堂新光社)をみると、810系は大きく分けて810〜813・860〜863のグループとそれ以降に分けられる。一次車は京都線直通を考慮した複電圧車であったが、814以降は600ボルト専用車となる。鉄コレ的に異なるのは一次車が住友KS33グループの台車を履いているのに対し、814以降は住友FS103型台車を履いている。鉄コレはFS103型台車を履いているので、動力化がやりにくい。「810系」「動力化」というキーワードで来てくださる方が多いので、私なりの考えを示しておくと、814以降のグループにしたい方は、台車枠を切り離してトミーテックの20m級動力の長軸距型(TM09)の台車に貼り付ければいい。ゴム系接着剤で付く。920はその手で今でも何の問題もない。面倒と思う方は810〜814のグループにすればいい。台車はDT10が一番形態的には近いと思う。グレーが望ましいので、付随台車は富士急の7062か西武の1331が入手できればそれに越したことはない。動力用台車はTD02にDT10があるのでそれを利用すればいい。
ナンバリングは鉄コレのプロトタイプが814〜817、864〜867なので、そこから選ぶことになるが、DT10を使った場合は810〜813、860〜863から選ぶことになる。