第10弾動力化

結局「特急カメ号」こと東武のキハ2002に決めた。特に思い入れのある車両でもないし、特に思い入れのある地域でもない。何となく、一番レイアウト映えしそうな車両だったから。
思い入れのある地域と言えば、信州・東北・北海道・九州なのだが、鉄コレは以外と九州と北海道には厳しい。信州がらみの鉄コレと言えば長電2000系だが、「昭和の鉄道模型をつくる」の線路有効長を超えているので、入線は難しい。17m級二両編成が限界で、18m級3両編成の長電2000系は駅に入れないし、長すぎてレイアウトのほとんどを占めることになる。松本電鉄はいいのだが、いかんせん塗色が好みではない。長電の1500型があればかなり決まりだろうと思う。東北では弘南鉄道がかなり好みなので、旧国と旧東急は持っている。ただ塗色が少しくすんでいてレイアウト映えの点で難点がある。叡山電鉄デオ300をしばらく走らせていたが、結局なじみのある嵐電を走らせることが多い。
第10弾の気動車でなじみのある車両はない。一番最近まで走っていたのは鹿島鉄道のキハ432が2007年まで走っていた。他には同和鉱業片上鉄道のキハ303が1991年まで営業運転しており、現在でも動態保存されている。あとは東武が1983年、羽後交通キハ2は1974年とかなり古くに消えている。関東鉄道キハ411はいつ廃車になったのか知らないが、遠州鉄道キハ802や国鉄のキハ04は1966年、北陸鉄道のキハ5200は能登線が1972年に廃線となっているので、そのころには消えていたはずである。
地域的な思い入れは東北を走る羽後交通キハ2ということになる。問題は塗色。マルーンとミントグリーンのビビッドな塗り分けがどうかな、と。ミントグリーンは寒色なので、レイアウト映えの点からも躊躇する要素がある。鹿島鉄道はかなりレイアウト映えする色ではあるが、何となく東武キハ2002にした。
スペーサーはLを使う。あとは特筆することも無し。進行する老眼と戦いながら台車枠をランナーから切り離し、老眼と闘いながらパーツを付ける。床下のパーツがしっかりはまるのはいい。鉄コレ第1弾ではゆるゆるで接着剤を使わないと固定できなかった。動力が壊れれば泣き別れ。実は12m用の動力と15m用の動力は耐久性もしくは信頼性にいささか疑問符がつく。故障して動力を取り換えたくなっても接着剤で固着しているから、どうしようもないのである。これは17m級以降は改良されている。それに16m級以上の大きさの動力ユニットは信頼性、耐久性がそれより小さなサイズの動力よりも段違いにいい。両台車駆動がものを言っているのであろう。エンジンも細かいディテール。しばらく東武が「昭和の鉄道模型をつくる」に鎮座しそう。