阪神ファンの一番楽しい時期4

城島健司選手の去就だが、ソフトバンクが参戦とのこと。個人的な感想を言えば、城島選手はソフトバンクに行った方が幸せな気がする。
阪神に来ることは、ある意味リスクを背負う。片岡篤史氏は大きな期待(3割30本)を背負わされて阪神にFA入団したが、「阪神ファンを敵に回す」(本人談)結果となった。星野伸之氏は心臓の病で現役引退に追い込まれた。引退の原因となった発作性頻脈は心因性のものであったらしく、引退後はすっかりよくなった、という。阪神にFAで来て成功したのは金本知憲選手くらいだろう。金本選手は広島時代は「好選手」だったが、阪神に来て「大選手」の仲間入りをした(小関順二氏)。阪神ファンのプレッシャーをはねのけ、今や阪神ファンにとっても精神的支柱となっている。甲子園で負け試合の時には、金本選手の打席がいつ回ってくるかで電車のダイヤが変わる、という。負け試合では金本選手の打席をみて帰ろうというファンが多いからである。金本選手をみれば納得して帰るのである。新井貴浩選手は比較的成功した方だろう。今後の活躍によっては選手としてステップアップできるかもしれない。広島ファン阪神ファンに比べると暖かい気がする。凡退するとため息が聞こえる。ひどくなると打席に立つだけでため息が聞こえるそうで、片岡氏は「あれはへこみますよ」と発言している(関西テレビの「ぶったま」)。
ソフトバンクのファンは暖かく迎えてくれるし、不調でも見守ってくれるだろう。阪神ファンは時に理不尽な扱いをする。それを「阪神に対する愛情の深さ」と正当化する言説もみられるが、問題なしとは言いきれないだろう。それが選手を大きく成長させる、と美化することも出来ようが、得るリターンも大きいが、背負うリスクも大きいと言えるだろう。ハイリスクハイリターンをとるか、ローリスクハイリターンをとるか、というところだと思う。ソフトバンクに行けばさらなる名声を得られるだろう。阪神に来れば名声を得られるかもしれないが、今まで築き上げてきたキャリアが傷つくかもしれない。城島選手の決断を見守りたい。ソフトバンクに決まったとしても阪神ファンはそれほど落胆しないと思う。巨人とかに決まればブーイングだろうが(笑)。