上のエントリで欠けているもの

上のエントリはいうまでもなくApeman氏のこのエントリ(「事実であろうと、なかろうと」PartII - Apeman’s diary)の簡略版である。
引用を大幅に短くした。その結果、重要な問題が捨象されることとなった。それは言うまでもなく「連合国の一員たるNZの市民であることを自称するものが「靖国問題」の論じられ方やBC級戦犯裁判に否定的なコメントをすることで、『首相がお参りする靖国神社』が肯定され、『BC級戦犯裁判はインチキ』というステレオタイプが強化される」(2010-01-31)という問題である。実際ガメ氏をめぐる問題で一番重要な論点はこの問題であろう。
私のこのエントリでその問題を捨象した理由は、このエントリがあくまでもこの論争の当事者の一人に向けて書かれたものであったわけであり、それだけに論点をしぼる必要があったわけである。従って副次的な手続きの問題を中心にまとめる必要があったわけであり、このエントリで以てこの問題の全体像をみる、というのは一面的かつ矮小化された認識につながる危険性があることを付言しておきたい。