かくて二三年は伏見に御座ある程に、同八年七月四日の夜回録しぬ。累代の御記・文書・楽器ども、大略中半過は焼ぬ。あさましとも申計なし。過つる二月には内裏炎上しぬ。ふるき皇居どもうちつゝき焼ぬればいとあさまし。さて此よし准后へ申さるゝほどに、萩…
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