2015-06-18から1日間の記事一覧

対訳『椿葉記』28

さて四月に年号かはりて正長元年と申。延喜こそ久しき年号にてあるに、それにこえて卅四年は我朝にためしなし。誠にながかるべき年号にてありけり。さて此五月の比より御悩はなをおもらせましまして、儲君の御事、世にはさまざま申程に七月のはじめ嵯峨にま…