今、国語がからっきしできない生徒の対策授業をやっています。タイプは様々です。一番困るのが、自分は出来る、と思い込んでいるヤツ。今日も本人は算数の弱点克服に出ようとして。塾長から国語に行くようにいわれ、すねておりました。こういう手合は、自分は改善する必要はない、と思い込んでいますから、改善するきっかけがありません。そのくせ、人一倍文章がよめません。当然です。自分はできる、と思っていますから、とにかく読もうとしません。自分のやりかたを押し通します。それが間違っているから、国語の点が上らないのですが。
一方本当に苦手なヤツもいます。これは実は時間も手間もかかりません。自分がよくない、ということはわかっています。だから、向上しようという意志があります。これさえあれば、何とかなります。自分の欠点を直視することが大事、という、面白くない結論でした。
ただこういう全く出来ない生徒は成功体験がありません。成功体験をさせることが重要です。従って、この授業ではとにかく全員が満点を自分の力で取ることが目的です。だから、ゆっくりやります。何しろ普通ならば10分でできる問題を昨日は2時間、今日は1時間半かけて解きました。
やりかたはとりあえず全員に解かせます。出来た生徒に手を上げさせ、採点。この時には間違った問題の数だけ教えます。だからそれを訂正しようとして、どんどん傷を広げることもあります。それでも頑張れば、早い人は40分ほどで、全問正解します。あとは他の問題を解いて時間を潰します。場合によっては他の生徒を教えさせます。結構喜々として教えたりしています。答えは教えるな、と釘は刺していますが。そうすると、出来た生徒も、もう一遍自分の解いた問題を考え直すことになります。これがまた力になる。教える方も、教えられる方も力が付きます。