鉄ヲタの粘着

朝日新聞の記事から。

先頭車両はブレーキなどの運転関連の機器が車両床下にあるため、モーターを搭載しないのが一般的だという

だれが言っているんだ、そんなウソ。事故車と同じ207系の場合を見てみよう。事故列車は7両編成で、前4両が同志社前、後ろ3両が松井山手で切り離しである。後ろ3両は前からMc−T−Tc(Mはモーター付、cは先頭車、Tはモーターなし、つまりMcは運転室付モーター車となる)で、前4両はTc−M−M−Tcである。で、編成全体は前からTc−M−M−Tc−Mc−T−Tcとなる。確かに一番先頭車にはモーターがない。しかし207系の4両編成には2種類ある。事故車も含まれるTc−M−M−Tc編成は2004年4月1日付けで24編成、それに対してMc−T−M−Tc編成が63編成である。しかも新しいタイプは全て後者のタイプ、つまり207系に限って言えば、モーター付先頭車が主流ということになる。
昔は確かに国鉄はTcにこだわっていたのは事実である。Mcは短編成用の系列に限られていた。しかし165系や457系列(451・453・455・457・471・473・475系の総称)はTcーM−Mcが基本だった。必ずしも先頭車両にモーターを搭載しないとは限らない。目を民鉄に移すと、Mcを含む編成が多数派である。特に阪急電鉄はMcにこだわりを見せる。
こういうところで、いい加減な記事を見せられると、他もそうなのかな、と思ってしまう。もう少し記事を吟味していただきたい。