やっぱり

今日の『週刊新潮』の記事に「日勤教育を告発した運転士の正体」、『週刊文春』に「事故報道ラッシュの中でマスコミ操作労組の背後で蠢く危険な団体」というのがあった。明らかに事故要因の一つであるJR西日本労務管理の問題点から目をそらせ、そのような労務管理を存続させるための提灯記事である。微妙に温度差があるのは興味深いが。『文春』の方には「垣内社長はただの茶坊主日勤教育を作ったJR西の天皇を直撃」とあるので、『文春』は日勤教育も批判の対象か。もう一つは『新潮』は「居所不明の車掌」、『文春』は「生き残った車掌が病室で独占告白『僕には何かできたんでしょうか。今はただ死にたいです」と車掌の声も載せている。『文春』の方が要因全体に目配りがきいており、取材力もあるようだ。『新潮』は想像できたことだが、あそこは基本的に弱者の味方ぶって「政府」の中の特定の立場に立つ政治家と、特定の立場に立つ財界人の言い分しかすくい上げないメディアだ。おまけに取材力でも『文春』の後塵を拝しているのか。まあいいけど。