やる気のないヤツ

塾ネタ。やる気の無い生徒というのはいる。どこにでもいる。で、やる気のない生徒を見たらどうしますか。私は放置する。塾の場合、寝ている人は起こしてあげる。別に怒っているわけではない。知らぬ間に寝ていることは往々にしてあることなのだ。私もしばしば体験する。だから起こしてあげるのだ。これはサービスだ。中には確信犯的に寝るヤツもいる。こういうのを放置するとロクなヤツにならんから、叱る。これもサービスだ。まっとうな社会人になることを生徒の親は期待するから。
問題はやる気がなく、ぼーっとしている生徒。私は放置。やる気のない人はやれ、と言ってもどうせこちらの目を盗んでぼーっとする。落書きをする。こんなもの、取り合っていたらこちらも消耗する。そんな労力を使うのであれば、その労力をやる気のある生徒に振り向けるのが正しい道だ。自分からサービスの受け取りを拒否する顧客にサービスを押し付けるわけにはいくまい。だから私の授業は成績の向上度に大きな差が出る。平均点は大きく上る。私は興味を持たせることに全力を傾注するから、一旦興味を持てば、あとは自分で勝手にやりだす。そうなれば成績はほっといても上がる。やらない生徒は上がらない。その差は大きい。しかし私の知ったことではない。そもそも中学受験などしたい人だけがすればいいのだ。私も中学受験などしていないが、それが普通だ。受験する方が歪んでいるのだ。だからそれ相応の覚悟のない生徒に無理やりやらせるのは無意味である。
大学ではどうか。大学では強制は授業崩壊のもとである。そもそも日本の学校には留年がないから、相当な素行不良者でも大学に来る可能性がある。基本的な生活習慣すら身に付いていない学生が過半数である。そんなもの、講義に出てきてもらっても足を引っ張るだけなので、出てきてもらう必要はない。やる気が無ければ来るな。これが鉄則だ。単位位はくれてやる。これも鉄則だ。そういえば、京都大学に「単位は上げますから授業には出ないで下さい」と言い切った教授がいたそうだ。漢だ。で、一九七〇年生まれ、一九五一年生まれ、一九四六年生まれの京大出身者にその教授のことを聞いてみた。みんなその講義を取っていた。で、みんなその講義の名言だけ聞いてあとの授業は出ていなかった。で、みんな単位をもらったそうだ。これはこれで名物教授だ。講義は・・・、だったらしい。で、私も言ってみたい。「単位は上げますから授業には出ないで下さい」と。でもみんなあとの授業出なくなるだろうな。ちなみに私が質問した京大出身者は全員大学教師だOTL。