マナー

今日の塾の授業後の雑談で、生徒がお茶を飲んでいた、ということが話題になった。叱るべきか否か、という問題である。その生徒がその日はしんどそうで、あくびの連発だったので、とりあえずスルーしたようだが、今度やったら叱らねばならないだろう、という話になった。
で、私の話し相手は塾以外ではコンピュータ専門学校で教えていて、専門学校では公認しているそうである。大学でも当然のように飲んでいたし、教師も公認していた、とのことだ。その人は理学部出身なんで、私みたいに文学部出身者とは少し色合いが異なるようだ。
私は公認ではなく、黙認である。はっきりいうと、気になる。しかしそれを言うと何か心が狭そうで、実際狭いのだが、黙認している、という一見気の弱そうな、いや、実際に気が小さいのだが、というか、小物なのだが、そういう感じである。文学部の教師はあまり寛容ではないようだ。私の話し相手も、文句言うのは文系の先生だ、と言っていたし。
しかし私が気になるようになったのは、私が四角四面な人間だからではない。実は授業アンケートがきっかけだ。もともとは「そら喉も渇くし、渇いた時には飲んだ方が能率も上がるもんな」位の気持ちだった。ところが授業アンケートに「堂々と講義中に飲み物を飲むのはいかがなものか」と書かれて以降、目に付くようになった。「そうか、これは注意すべきものなんだ」と。でも気が小さいので放置。たださすがにめちゃくちゃ気になったのが、テストの時に1リットル入りの牛乳パックを持ち込んで飲んでいるヤツ。私のテストは何を持ち込んでもいい。辞書でもOKだ。電卓もOK。もっとも歴史学だから役には立たないが。当然飲み物もOK。ただ1リットルの牛乳パックはやめとけ、と思った。こぼしたらどうする。大体夏だ。悪くなったらどうするのだ。
もう一つ話題になるのが、講義中の帽子。私は全く気にならなかったのだが、私の後に担当した教授が「誰々が帽子をかぶっていた。何を考えているんだ。すぐにとれ、と言ってやったけどね」と言っていて、「ありゃ、そういや、かぶっていたな」と思った位だった。面白いのは私の前に担当していた教授から引き継ぎで「帽子にこだわりがある」というのがあって、「なんだ、こりゃ」と思ったが、帽子をずっとかぶっていた。つまり講義中に帽子をかぶっていても叱らんとってくれ、ということだったのね。私は気にしないが。もっともそいつを見ることはほとんどなかった。