ややこしい・・・

ＪＲ問題、労組がややこしいことになっているようだ。で、私が見るところ、今一番仲が悪いのが「ＪＲ西労組」と「ＪＲ西労」だ。お互いに誹謗中傷の嵐。これはサヨクの悪い癖が残っているものと考えていいだろう。サヨクウォッチをする際には、こういうセクトの違いを頭に入れて読み解かないと、読み間違う。例えば日本共産党と日本社会党はどうちがうのか、日本社会党と社会民主党と民主党の旧社会党と旧民社党はどういう関係にあるのか、レーニン主義とトロツキズムの違い、革マル派と中核派の違い、そもそも革共同の位置づけ、新左翼と旧左翼の違いなどなど。挙げるのが面倒くさくなってきた。しかもそれぞれが仲が悪いと来ている。こうしたことを頭に入れずにサヨクを論評する人が絶えないが、はっきりいって不勉強だ。サヨクを論評したいならば、そういうセクト相互の関係について頭に入れるのが最低限の基礎的作業だ。参考にしていただきたい。
で、ＪＲの労組についても同じことが言える。ちなみにＪＲ西労組が最大労組で、ＪＲ西日本では一番反会社の立場に立っているのがＪＲ西労だろう。ところがどうもＪＲ東日本では雲行きが違うようだ。国労というのも忘れてはならない。国労と動労の対立があり、国労のバックが日本社会党だった。で、動労は割り合い新左翼系が支持基盤だったようだ。国労は崩壊している。国鉄民営化に反対したからだ。ＪＲに採用を求めて争っているのは概ね国労系だ。露骨な採用差別で動労系が採用され、国労系は崩壊させられた。動労系の内部でＪＲ西労組とＪＲ西労が争っている。
わからなくなってきた、という皆さんへ。ＪＲ西労組とＪＲ西労について一番分かりやすく言っておこう。イラク派兵に公然と反対しているのはＪＲ総連系のＪＲ西労。ＪＲ西労組は玉虫色。ちなみに両方ともリンクしている政党は民主党。ＪＲ西労組はＪＲ西労のことを革マル派と言っている。民主党って本当に色々だな。
で、労組の発言を取り上げる際にはその辺の違いを見極めて取り上げないと、ピント外れの論評になりかねないので、ご注意を。ちなみに福岡正行氏はその辺のことはわかっていて言っているはず。逆にＴＢＳの誰だったか忘れたが、記者はわかっていたようには思えなかった。わかって言っているのであればごめんなさい。私はこの問題に限ればＪＲ西労を支持している。従って私が言っている「労組」はＪＲ西労。ただしこの問題限定。ＪＲ西労組は日勤教育の問題点を把握しておらず、ＪＲ西労組所属の高見運転士が抱えていた問題点を押さえていなかった点でだめだし、さらに「悩みがあるなら言って欲しかった」と寝言を言っている段階でアウト。ＪＲ西労の構成員には５０秒の遅れで自殺に追い込まれた人がいたが、多分同じことをやってもＪＲ西労組の構成員には甘かったのだろう、と思われても仕方がないコメントだ。全く事故の教訓に学ぶ気は無いらしい。さらに車掌と運転士個人に責任を着せる段階で労組としても失格だろう。経営陣にすりよるしか能がないのか、と思われても仕方がないだろう。せめて古田敦也会長位は戦う気概を見せてくれ。
っていうか、お互い戦うべき場所を間違えているぞ、お前ら。互いに「経営者寄り」批判かよ。しかし革マルというレッテルと、御用労組というレッテル（ＪＲ連合によるＪＲ総連批判、ちなみにＪＲ西労組は連合、ＪＲ西労は総連）はあまりそぐわない気がするのだが。革マルが安田講堂攻防を前にして撤退した、という事実はあるにしても。革マルと財界が手を結んでいるということはさすがに変だろう。と思うのは私が甘ちゃんか？
まとめ
何をもめているのか、よくわかりません、個人的怨みをなくして、もっと団結するべきだと思います、と思ったあなた、正しいが、サヨクには譲れない思想・信条があるのですぞ。多分サヨクがダメになったのは、それが原因なんだろうな、とは思いますが。
追加
実は私もよくわかりませんでした。何度も見直したが、まだわからない。うーむ、奥が深い、って違うか。