教育はつめこみだ

伝説の数学教師の言。型にはめ込む、とか、マシーン、とか、そういう教育にはうんざりするわけ。で、大学にいったら自分の自由に勉強できる、とか。思ってましたよ、私も。確かに大学をレジャーランドとして利用するならばそうかも。しかし大学で何かを学ぼうと思えば、そして大学で専門をある程度極めようと思えば、つめこまなければならないし、型がなければどうにもならない。
私は一回生の専門科目は「楽しさ」を重視する。三回生からは自分でやらなければならない。だから二回生は徹底的に過去の研究史をつめこむことに徹する。もちろん評判はよくない。しかし基礎体力が無ければ、研究の入り口に立つことすら出来ない。
塾に関してはいうまでもないだろう。私の特殊事情をいえば、小学生はそれだけの自覚がない連中が多い。つめこもうにも、まずつめこむための器を作らなければならない。そのために日々神経を使っている。興味を持ってもらわなければどうしようもないから。一般的な傾向を言うと、女子は難しい。一度器が出来上がると強いが、興味を失うと、いくら必要性を訴えても無理。際限なく授業態度も成績も悪くなる。こういうのは叱っても逆効果。私は無視する。構って欲しい、と思っている、という言葉をよく聞くが、私は疑わしいと思っている。そういう考えを持つのは多くは男子だ。しかも「ワル」っぽいのに限ってそうだ。一見かしこそうな女子は一旦興味を失うと、自力ではい上がるのを待つしかない。