政治と塾

昔、滋賀県の塾でバイトしていた頃。高校入試クラスを主として担当していた。高校入試のやり方は至極単純だ。公立高校対策の基本は内申書対策。高校入試のほとんどは内申書で決まる。私は内申書がかなり悪く、模試がかなりよかったので、先生も悩んでいたようだ。先生の評判が悪くて内申書が悪いのならばまだわかるのだが、私は先生からの評価は高く、そして内申書が悪かったのだ。つまり真性の落ちこぼれだったわけだ。ってかこつこつと努力を積み上げることができないという学習障害を持っていたのかも知れない。
それはともあれ、高校入試は内申書で決まる。私立高校にしても内申書で受けるところは決まる。私は一切特進を受けることはできなかった。それはとにかく、公立高校はほとんど内申書だ。内申書をよくするにはテスト対策だ。私はあらゆるテストを「実力で受ける」と称して準備しなかったからな。山あては上手かった。友人からはいつも感謝されていた。自分はその山を復習しないのだ。それでは進学校は絞られる。しかし端から公立一本だったので、困らなかった。
テスト対策は少しイリーガルだ。ばれたらまずいのだが、もう時効だろう。一〇年ほど前の話だ。別に法には違反していない。ただ学校の教師が知ったら怒り狂うだろうな。過去のテストを持ってきてもらうのだ。そして出題傾向を予測し、予想問題を出す。山あての名人(自分はやらない)にかかればちょろいものだ。
困るのは、私は社会担当だったのだが、社会科の教師ってサヨクが多いのだ。こんなこと聞いて委員会、ということを聞いてくる。ムッソリーニヒトラーともう一人戦争責任を問われるべき人物は誰か?答え、昭和天皇。困るのよ、こういうの。どう教えろというのか。さあ、皆さん、どうしますか?こういう政治思想丸出しの設問。困るでしょ?困りましたよ。サヨクの私でも困りましたよ。いい加減にしてよ。
というところで、解答は明日。