護憲の瓦解

私の仕事場は兵庫県だ。ちなみに土井たか子氏の元選挙区だ。この前の選挙で土井氏は比例単独で出馬した。楽天が日本一になる可能性よりも土井氏が受かる可能性の方がはるかに小さいほど勝算なき選挙だ。ご本人が事実上政界を引退するつもりだったのだろう。
小田実氏が社民党のその方針を批判していたが、私は小田氏は現実が見えていない、という印象を持たざるを得なかった。
実は子供、というのはかなりストレートなものだ。私が小学校六年生の時に京都府は革新府政から転換したのだ。林田悠紀夫氏が京都府知事になったのだが、子供たちは林田候補が通ると皆手を振っていた。対立候補がだれかはもう忘れたが、子供たちはそっぽを向いていた。親たちの影響が強いのだろうか。しかし私の住んでいたところは露骨に共産党が多かったはずだが。
前々回の総選挙。土井氏が兵庫七区で自民党新人の大前繁男氏に敗れたことは記憶に新しい、ことはないか。大前繁男氏は拉致問題で活動してきたことが売りだ。社民党の崩壊の一つの要因が拉致問題での対処を誤ったことであるのは間違いあるまい。子供たちの反応もストレートだった。授業で選挙の話が出た時に、土井たか子氏の名前を出したら、子供たちは一斉に冷笑した。で、口々に「大前繁男」と言い出すのだ。私は兵庫七区については何も知らなかったので、大前繁男氏の名前も子供たちから聞いて知ったくらいだ。それが土井氏を破った。私は社民党の終焉を思わざるをえなかった。
今回社民党議席を微増させた。逆に言えばこれ以上は減らない固定票だけになった、ということだろう。