西尾幹二氏「つくる会」退会

新しい歴史教科書をつくる会」名誉会長の西尾幹二氏がついに「つくる会」を退会。西尾氏のブログhttp://nishiokanji.com/blog/2006/01/post_283.htmlで発表されたようだ。
本人は円満退会を強調しているが、実際に何もないのであれば、退会までする必要はないだろう。私は某左翼学会二つの幽霊会員だが、年一万円を払い続けている。理由は人間関係だ。これを退会したら、そこの学会と喧嘩したと思われる。ただでさえ、周囲からは「合わない」と決めつけられているのだから。もちろん根拠のない決めつけである。私は「合わない」と思っているが、向こうから見れば私など一介の幽霊会員にすぎないのだ。私のように一介の幽霊会員でも実際に退会するのは二の足を踏む。ましてや会長職にかつてあった人が退会、となれば、大騒ぎだ。三笠宮崇仁親王建国記念日制定に反発して史学会を退会した、位のインパクトはあるだろう。
つくる会」は崩壊するのだろうか。私はそうは思わない。安倍的なものの粛正だ。小泉的なものに「つくる会」も変質しつつある、ということだ。対米従属を強めることだろう。現に「公民」の教科書は西部邁氏から八木秀次氏に執筆者が変わると、アメリカ批判は影をひそめた、というではないか。歴史教科書も変質するだろう。「復古的」な色彩から、より「リベラル」に。そして多分内容は今までよりも洗練された、「まともな」教科書になっていくと思われる。採択率も上がるだろう。左翼からも突っ込まれにくくなるだろう。
西尾幹二氏が「つくる会」を退会したことの影響などについてはまた考えたい。

1月22日追記
「退会」ではなく「離脱」。会費は払っている、とのこと。訂正します。