小泉助かった

韓国のノ・ムヒョン大統領が靖国を批判したようで、小泉政権としては助かったところがある。ライブドア事件が与えた打撃は予想外に大きいようだ。政権の必死さが小泉支持者のブログや掲示板に現われているし、一番やばい武部勤幹事長は前原誠司民主党代表の「粉飾」発言を捉えて懲罰動議を出す、といきまいているところにも現われている。武部幹事長を切ればおしまいなのだが、切られる武部幹事長としてはたまらないだろう。そういう折り、ノ大統領の発言は渡りに船だろう。これで小泉支持者の間には嫌韓論調が満ちあふれる。女系天皇問題の時にも靖国問題で助けられた。今回もネット上の小泉支持者のみならず、嫌韓世論自体が吹き荒れて偽装問題も牛肉問題もライブドア問題も声が小さくなるだろう。小泉支持派のブログや掲示板ではもうライブドア問題も牛肉問題も耐震偽装も扱われなくなる。そういうネット世論がまた政治を動かすのだ。ネット上で流行している「特定アジア」的認識が、今日の小泉総理の答弁にしっかり現われていたのを見ても、ネット世論が政治に反映するのは間違いない。靖国問題を議論するのもいいが、何よりも耐震偽造問題をしっかりと追及することを忘れてはならない。牛肉問題も、ライブドア事件も議論を積み重ねなければならない。だから私は靖国問題については、ここでは話題にする気はない。