某解説者の子供

粗野な言葉遣いとでかい態度で売るある解説者の子供が塾にいる。私はその解説者と会った事は無いのだが、時々子供の弁当を届けに来たり、欠席の連絡を入れたりしているそうだが、実際の印象はテレビで見るのとは全く違うそうだ。あれはテレビ向けの顔であり、どうやら本来の顔ではないらしい。教育熱心で子煩悩なしっかりした保護者だそうだ。子供を見てもしっかりしている、という印象を持つ。
しかし困ったことに国語が全くダメ。6年生から私の担当になるので5年生の時のテストを見たが、得点率が3分の1ではな。双子で、もう一人も半分に満たない。理科と算数は悪くないので、国語が足を引っ張っている、というパターン。確かにたまに担当することもあったが、国語にはそもそも関心を持っていない、という感じだ。しかし分かる問題があると猛然と手を挙げて発言したがるので、国語は完全に諦めた、というわけでもないのだろう。
原因ははっきりしている。母親だ。と、こう書くと、母親がDQNと思われるかも知れないが、逆だ。母親は元小学校の教師である。しっかりした人らしい。だから算数と理科はしっかりしているのだ。なぜ国語はだめなのか。
前にも書いたことだが、小学校の国語と中学受験の国語は、やり方が完全に違うのだ。それは入試というものの性格に起因する。入試は基本的に公正であるべきなのだ。個人の主観は極力排さなければならない。だから「個性」とか「その子らしさ」を問うている場合ではない。もし「個性」を問うとするならば、それは完全に好き嫌いのレベルになるだろう。好き嫌いで入試を決められるのはまずいだろう。とすれば、国語の試験は「正解」がなければならない。その「正解」は恣意的なものであってはならない。だから入試国語には不文律がある。
困ったことにたまに入試問題作成担当者がその不文律を知らないケースがある。灘と神戸女学院はちなみに絶対に外さない。やはりしっかりしている。あとはノーコメント(笑)。中にはひどい学校もあって、そういう学校は理科もめちゃくちゃらしい。理科担当教員いわく「大学出たての何も知らない教師が作っているのではないか」。確かにその学校、大学まであるから、中学入試を最後にまともに勉強せず、そのまま母校の教師にもぐりこむケースはあるわな。もちろんそういう学校でもしっかりした学校も存在する。ちなみにあまり大学の偏差値は関係ない。ひどい学校の偏差値は結構高い。これは困ったことだ。
ちなみに本日の昼飯はすき家。やっとブロガー同盟らしい活動ができた。しかしミニ牛丼。