西村欣也編集委員のイチロー論

朝日新聞の西村欣也編集委員イチロー論を書いていた。
「意識してヒール(悪役)を演じているように思う。」とイチロー論を始めた西村氏は、イチロー外野手の19日の公式記者会見の言葉を紹介していく。「相手からのブーイングは大好き。もう少し強い方がいいですね」「僕のコメントが問題になっているようですが、色んな解釈があってそれでいい」
そして西村氏はこういう。

なぜ、彼はそういう言葉を繰り返したのか。カギはイチローがもらした一言の中にあった。「大リーグに日本の野球が学ぶべきなのは、さめた人間がほとんどいないことですね」。裏返せば、日本の野球はおとなしすぎる。あえて反感を買うことで、チームに欠けていた荒々しさのようなものを、呼び覚まそうとした。

まあ、ネット上では人気のない朝日新聞なので読む人はほとんどいないだろうから(笑)、ここに紹介する。
で、一連の発言を、特にイチロー外野手がやるから余計にヒール度が増すのだろう。たとえば赤星憲広外野手がやれば・・・。「戦った相手が『向こう30年は日本に手が出せない』という感じで勝ちたいと思う」と言えば、「赤星は『新庄さんの穴は僕が埋めます」と言ったビッグマウスだからな」おわり、とか(笑)。しかもイチロー外野手の雰囲気に比べてソフトだから、あれだけの波紋は呼ばなかったかも。藤本敦士内野手だったら・・・。隣で赤星外野手が爆笑していそう。そして金本知憲外野手あたりが頭を度突く、に1000点。これならば、また雰囲気は変わるな。一連の発言はイチロー外野手が言ったからこそインパクトがあったし、波紋も呼び、またチームの荒々しさを呼び覚ませ得たのであろう。
今日のキューバ戦でも日本の気迫はキューバを上回っていた。キューバは宿敵ドミニカを破ったことと、アメリカが負けたことで少しモチベーションに欠けていたのかも知れない。日本は韓国戦の屈辱的な敗北を取り返すために、そして韓国の名誉のためにも、負けられなかったのだ。