余裕なき傲慢さ

ばれんように塾講師らしい問題提起として「エリートの傲慢」とごまかしていたのだが、ばれてはしかたないか。実際には余裕のなさ、卑しさが現れている。
私は最初見た時、学生の文章か、と思ったくらいだ。ところがよく読んでいると教員だった。反小泉ブロガー同盟120カ所あまりのブログに丁寧に二回にわたってトラックバックを送信するまめな人でもある。彼が属する集団にも余裕は持てていないが、おそらく自分自身にも余裕は持てていないのではないか、と思う。いま、大学教師も大変だ。専任になっても未来は見えない。特に独立行政法人化に反対した少壮助教授の地位など風前のともしびだろう。おそらくはそのストレスが安藤美姫選手やロッテ、そして「彼ら」への口汚い非難に転化しているのではないかと思うのである。彼も構造改革の被抑圧者なのだ。そのことを自覚するだけの覚悟もなく、鬱憤を晴らしているだけように私には思えるのだ。他にも様々な弱者への口汚い罵倒の言葉にうずめられた大学教員のブログを読んでいると、暗たんたる思いにとらわれる。さらに朝の9時前にひたすらトラックバックを延々送信続ける彼の心中を、安藤美姫をバッシングすることで精神の平衡を保とうとする彼の心中を、本当は思いやるべきなのかも知れない。
ちなみにああいう人っていきなり書き出すのが不思議で、他にも川崎重工のエンジニアにもいるんだな。面白い記事をかいていたかと思うといきなり政治的話題。本来技術畑だったが、いまは営業に回っているのでフラストレーションがたまっているのだろう。
確かに私だって現場から離れて営業とかに回されたらフラストレーションがたまるだろうな。