勉強法

今、二つの大学に出講している。その二つの大学で共通する質問をされた。「勉強のしかたを教えて下さい」。知らんて。なんて言えないし。困るのだ。自分流の勉強法を確立してもらわないと、受験勉強みたいに「こうすれば完全」というのはない。
ちなみに受験生には簡単だ。「俺の言うことを覚えろ」以上。生徒が「なんでそんなこと覚えなきゃならないの」とかへ理屈を言ってきたら単純だ。「受験に受かるため」。それ以上の理由は必要ない。「何で受験するの」と言ってきたら「君んとことのお父さん、お母さんに聞け。俺は知らん。別にいかんでもいいんとちゃう?」終わり。これ以上突っ込むヤツはいない。ちなみに私は常々言っている。「いい大学にいくのも自分だけ*1のため。世の中の役に立つ人になりたければ中卒で働け」と。なぜだかこれで子どもたちは何の疑問もこれ以上口にせずせっせと勉強するから不思議だ。
大学生に受験生みたいなことを言われても困るのだ。いつも腹の底に飲み込んでいる言葉がある。「ここは大学だ。そんなことは高校までにやっておけ。」
ただ漢文と古文を全く知らずに史学科に入ってくるのは止めた方がいいと思う。漢文が全く読めない学生にどうやって史料講読を教えればいいのか、途方に暮れる。思わず口にしたことがある。「高校で習わんかったん?」相手は悪びれもせず「はい」。高校生向けの漢文の参考書を買うように指示した。悪いが大学で、漢文の基礎を教えるわけには行かない。

*1:あとは親の見栄。