MacBook Pro

私は十年来のマカーである。最初のマシンはMacintoshClassic。CPUはモトローラ68000の8MHz。HDDは120MB。RAMは4MB。最初になぜマックかと言えば、予算が20万円でソフト、プリンターまで含めたら、大学生協のセットしかなかった。厳密に言えば安売りのステップという店の98ノートと一太郎ダッシュ、ドットインパクトプリンターならば予算以内に収まるが、HDDがつかない。ステップは当時大阪に店舗がなかったので通販、ということで、大学生協でマックを買うことにした。安物買いの銭失いであることはすぐに気がつく。
家にしかパソコンがないと不便なのだ。ノートPCが欲しくなった。クラシックを買ってわずか2ヶ月。PowerBook100が20万を切っていたので買った。CPUは68000の16MHz、HDDは20MB(!)、RAMは2MB(!)。クラシックは印字専門に格下げ。しかし遅い。1992年の論文は印字に十数時間かかった。たかだか原稿用紙50枚程度の文章を印字するのに十数時間もかかっていては困る。ちなみに「菊池」を「菊地」と誤記したのは今となってはいい思い出だ。
93年には32ビットパソコンデビュー。Quadra700。68040の25MHz。230MBのHDD。8MBのRAM。60万円。当時TA(ティーチングアシスタント)をやっていたので、泡銭が60万円あったのだ。これは10年間メインマシンとして使ったのでもとはとったと思う。
システム7になったので、漢字Talk6を搭載しているPowerBookとの格差が気になり、システム7を搭載したノートが必要になった。しかも軽くて、20万円以下となると一つ、PowerBookDUO210。このころ20万円を切ったのだ。HDDは80MB。68030の25MHz。RAMは8MB。宿直には便利。しかし故障が多くて苦労した。モニターがやられる。二回変えた。ロジックボードも変えた。その後PowerPC603搭載のロジックボードアップグレードも行った。
96年にはPowerMac7200、CPUはPowerPC601の90MHz。HDDは500MB。RAMは32MBという構成。私が買った最後のデスクトップ。同じ頃ウィンドウPCも買った。マカーの間でも人気のあったリブレット20。AMD486の75MHz。HDDは270MB、RAMは16MB。当時としては異例の低スペックだが、メインマシンが低いので問題なかった。
リブレットも便利なのだが、小ささが逆にネック。新しいノートが欲しくなった。選んだのはiBookG3の800MHzでHDDは30GB。ついにギガに突入。RAMも384MB。RAMだけで今までのメインマシンのHDDを超えている。
これまで4年間働いてくれたが、最近MacBook Proを買った。CPUはIntelcoreDuo1.83GHz、HDDは80GB、RAMは1GB。ついにRAMまでギガ突入だ。まさに隔世の感がある。
MacBook Pro導入の経緯は次回に。