歴史分野

歴史分野の基本はツボを押さえた暗記、これにつきる。ちなみに大学の歴史学は全く暗記は必要ない。
暗記といえば悪い印象がある。しかし暗記する能力は必要だ。社訓を暗唱させる企業もあるだろう。他にもいろいろ暗記せねばならない局面はあるだろう。私は暗記する必要のない仕事しかやったことがないので、よくわからないが、普通の仕事は暗記が必要なはずだ。書面を棒読みしてOKなのは教育関係だけではないか。それでも一応暗記してるよ、的なパフォーマンスはやる。小学生には必要だ。大学生相手にパフォーマンスをやっても、誰も感動しないのでやらないが。
ただやみくもに暗記すればいいのではない。情報の的確な整理が必要だ。それは結局過去の出題傾向から絞り込んでいく。教師側には過去の出題傾向の徹底した研究が要求される。一つだけ言っておくと、歴史学研究者の関心と中学教師の関心は驚くほど一致しない。あれはびっくりする。あんなこと覚えさせて意味があるのか、と歴史学研究者は思うはずだ。趣味に走りすぎ、という問題も散見される。「信長の野望」と違うのだから。
時代別に流れを押さえてから分野別にポイントを攻略すること。分野は多くの場合、政治・文化・社会経済・外交・史料に分かれるが、多くの人が苦手にするのが文化と史料問題。社会経済は苦手な人が多いが、出題もあまりされないので、社会が苦手な人は放置しても大丈夫だ。政治分野は時代別が押さえられていれば問題ない。外交も時代別でいやでも押さえることになる。入試を制するには文化史と史料問題だ。これは出来不出来の差が大きいので、しっかりとやること。あと差がつきやすい問題として地理との融合問題。歴史が好きでも地理がからっきしだめな人も多いのだ。特に近年地理と歴史の融合問題が多いので、地理ができないと致命的だ。