社会科受験法

公民分野

公民分野は出題率が低く、以前にも述べた通り地理4:歴史4:公民2の割合、と言われる。だからと言って放置していいわけではない。苦手な人は苦手なので、ここで点数を稼げれば有利になる。 公民分野が苦手な人が多いのは、学校でろくに習わないからだろう…

近代史

ここが問題。中世史で何を教えても「愛国」的な人からつっこまれることはあまりない。「元寇」を除いては。しかし「元寇」に関しては(自粛)氏など、結構でたらめを「専門家」が流布していたりして、サ○オに載った(自粛)氏の文章など、氏の著作を拝読して…

近世史

まずは三大改革。享保を丁寧に、寛政をほどほどに、天保をそこそこに。改革をすればするほど庶民の暮らしは悪くなるんだけどね。徳川綱吉の方がどう見ても徳川吉宗よりも名君だと思う。綱吉は吉宗を高く評価していたらしいが。松平定信よりも田沼意次の方が…

中世史

中世史。北条氏と足利氏を軸に覚える。北条氏は最低限泰時と時宗でいい。時政と義時を入れれば万全だ。足利氏は尊氏・義満・義政・義昭とその関連事項。鎌倉幕府の将軍は源頼朝と実朝。 社会経済史が難しい。惣村・座・馬借・寄合など「発展する民衆の暮らし…

古代史

聖徳太子が隋に対して「対等外交」を目指した、というのはガセだが、そういうことを教えてはいけない。いや、別に教えてもいいが、「ふぉー!!!」や「キレてないですよ」を教えるのと同じレベルで教えること。つまり入試には関係ない雑談だ。雑談イズフリ…

時代別

先史時代。基本的な流れを押さえる。たとえば縄文土器と弥生土器の違いとか。しかし最近は縄文時代と弥生時代の区別もつかないのが塾に紛れ込んでいるので注意が必要だ。まともに本も読めない中学受験生は実在する。こういうのに金を使ってエリートコースを…

歴史分野

歴史分野の基本はツボを押さえた暗記、これにつきる。ちなみに大学の歴史学は全く暗記は必要ない。 暗記といえば悪い印象がある。しかし暗記する能力は必要だ。社訓を暗唱させる企業もあるだろう。他にもいろいろ暗記せねばならない局面はあるだろう。私は暗…

運輸・地図

運輸問題はグラフを見る問題。1950年代と2000年ごろの鉄道・航空・自動車・船舶の割合を見る問題。見たまんまが出るので、これを落とすと何かと痛い。落としてはいけない問題の基本だ。まじめに社会の勉強をしている生徒は絶対に落とさない。だから…

貿易

貿易分野はかなりの応用分野である。基本的な知識としては自由化問題は出る。特に今年はBSE問題があるので、出題も多いことが予想される。コメ輸入自由化の経緯は押さえておきたい。ウルグアイラウンド、GATT、WTO、ミニマムアクセス、貿易摩擦と…

工業分野

工業分野に関して一番難しいのはグラフと地図問題、そして伝統工業だろう。グラフが難しく思うのは、4大工業地帯の見分け方を知らないからだ。近年では3大工業地帯としてまとめている参考書もある。そういう参考書は捨てて構わない。入試の実態に即せば、…

地理

地理分野は比較的政治的制約が少なく、どのような授業をやってもプロ市民から文句が来ることはないだろう。一つだけ、竹島と尖閣諸島と北方領土は押さえておこう。関係国の名前も覚えておく必要がある。時事的な問題をからませるのが流行だからだ。間違って…

社会という科目2

六甲学院中学などで社会が入試科目から削減されていることが話題になる。立命館中学でもなくなった。「暗記科目だから」というのが表向きの理由だが、実は裏があるのではないか、という気がしている。それは社会科という科目に通有の問題が伏在しているので…

社会という科目

私の脳内では好評だった国語受験法の続編、社会科受験法を考察してみたい。ちなみに私は社会と国語しか教えたことがないので、英語と理科と算数・数学は永遠に出てこない。 中学受験の社会科は、地理分野・歴史分野・公民分野に分けられる。大学では地理学と…