近代史

ここが問題。中世史で何を教えても「愛国」的な人からつっこまれることはあまりない。「元寇」を除いては。しかし「元寇」に関しては(自粛)氏など、結構でたらめを「専門家」が流布していたりして、サ○オに載った(自粛)氏の文章など、氏の著作を拝読して勉強させていただいた身からすれば目を覆いたくなるような内容だったりするので、注意が必要だ。しかも下手すればホニャララからホニャララされたりする。今の日本には言論の自由はなくなりつつあるな。
それはさておき、一番教えにくいのが近代史だ。普天間基地問題を教えるだけでプロ棋士や脚本家から目をつけられ、分限免職処分になりかねない。まあ記事を公平に読む限りではおばさん先生ももんだいあるけど。しかしあれを大新聞がつるしあげるのであれば、他につるしあげられるべき教師はいくらでもいるはずだ。
それはともかく、近代史は出題率が高く、しかも苦手とする生徒が多いので、しっかり教えなければならない。基本は過去問の研究だが、大戦に至る歴史は押さえておいて損はない。あとは「盧溝橋」や「南京」の場所を覚えておこう。
サヨク教師による出題対策とともに必要なのはオタク教師による出題対策だ。もちろん「幕末維新史」愛好家だ。といっても新撰組はほとんど出ない。維新三偉人なんてなんで出るんだ?といいたくなる。それ以外にも細かい政治過程がこれでもか、と出るので、押さえる。できる限り多く押さえる。とにかく覚える。体力勝負。教師もその場では覚えておいたほうがデモンストレーションになる。もちろん速効忘れていいのだが。
敗戦直後は公民とからめて出されることが多い。特に小学校ではやらないので、逆に出題されやすかったりするので、教育・経済・政治の民主化過程を押さえておく。特に今年は教育基本法の問題が出されそう。結構時事的な問題が出されたりするので、テレビくらいは見ておこう。「フォー!」位はわからないとだめだろう。やたら詳しすぎて、肝心の時事的な問題を知らない、というのはもっと問題だが。
で、こうやって灘から東大、通産省から以下略というすてきな人生を歩む「エリート」が生産されるのだ。もちろん洛南から京大、東北大から以下略というすてきな人生を歩んでもいい。私立大学からニートまがいの博士課程、フリーターまがいの塾講師というすてきではない人生を歩まないように注意したい。もちろんこういうすてきではない人生を歩んでいる灘から東大という人もいるだろうが。