MacBook Pro at Work 1

今日アスキーのムック、『MacBook Proパーフェクトガイド』を買ってきた。失礼ながら『MacPeople』買えばいいやん、という内容だ。速報性では雑誌に負け、細かい話では本に負ける。ムックの本質全開ではないか。というわけで私なりのMacBook Pro論を作ってやろうと全開はBNNのパクリ企画の「MacBook Pro5つの風景」。今回は『PowerBook at WorK』(HBJ、1992年)のパクリ企画。どうせMacBookに注目は集まり、MacBook Proなんて誰ももう言及しないだろうから、このブログで徹底的に言及する。ついでにPowerBookが出た直後のころ、マックユーザーは何を考えていたのか、ということも見ていけたら、と思う。

この本の面白いところは、「はじめに−企業戦士のためのPowerBook」という、社会論から入っているところである。80年代のアメリカではPowerがキーワードで、ビジネスツールとして登場したパーソナルコンピュータはダウンサイジングを繰り返す。90年代に世界がパワーダウンしつつあるところにPowerBookが登場した、と書かれている。
今、この社会論を再考すれば、けっこう面白そうではある。キーワードはグローバリゼーションと格差社会か。2000年初頭は「格差社会」がテーマとなる。その中でグローバルスタンダードのIntelチップを採用したMacBook Proが登場したわけである。
次に「この本の読み方」という章が設けられている。「本書ではPowerBookのさまざまな可能性を6人の執筆者が実際に検証し、PowerBookとのよりよい『付き合い方」を探ってみた」と書かれている。最近そういう企画が減っている。近年ではLiblettoにそういう企画の本があった。しかしこの本の特色は、書いた人の顔が見える、ということである。
おおまかな章建てを紹介する。
PowerBookを選んだ理由」「PowerBookを手に入れる」「PowerBook操縦法」「PowerBookを連れ出す」「データを受けたり送ったり」の5章からなる。以下、本書の書評と現在のMacBook Proの時代に合わせた自分なりの考察を行いたい。