難種論

いわゆる難種というものがいる。飼いにくい種類である。なぜ飼いにくいのか、理由はいくつかある。
まず水質に敏感な魚。イルミネータスなど。高温に弱い魚。バルバートスなど。食が細い魚。アッシャーなど。今日パラレルスを買った。パラレルスは難種としばしば書かれるが、どのタイプに属するのか、今一つわからない。水槽環境になれるまでは気をつける必要がある、というのは書かれているが、とにかく飼育難易度が高いということは書かれていても、どこが難しいのかは今一つ要領を得ない。
水質に敏感な魚は、要するにpHの低い状況が必要なのだ。しかしpHが低いということは、水質に注意を払わなければならない。というのはpHが低いと、pHの急落が起こる。しかし換水の時に気をつけないとpHショックを起こす。これが水質に敏感な魚の難しさだ。この場合対処法は、意外なことに低すぎないpHで飼育することだ。具体的には6.5前後で良い。ただ低pHを好む魚は、低pHの水質がよい、というよりは酸性の水質によって雑菌の繁殖が抑制されるという面にあるのではないか、と思う。したがって雑菌の繁殖を抑制すれば、少々pHが高くても何とかなる、ということだ。したがって殺菌灯を付ければ低pHの水質と同じことになるのではないだろうか。現にイルミネータスとワイルドディスカスをその方法で飼育して二年弱問題を起こしていない。
高温に苦手な魚は高温そのものよりも溶存酸素の問題があるのではないか。溶存酸素を増やせば乗り切れる。温度を下げることは必要だが、同時に溶存酸素量を増やす方策をとれば何とかなるのではないか。今年南方系で溶存酸素が多く必要なスタインダックネリをその方式で乗り切ろうと考えている。もちろん24時間冷房は基本だ。冷房付けっぱなしに加えて溶存酸素の強化が効果的だろう。
食が細いのは、食の与え方だ。コリタブよりも赤虫やミジンコが効果的。ミジンコは小さなコリに有効だ。えさの単食はよくない。バリエーション豊かにえさをやることで何とかなるだろう。