漢字テスト

私は漢字が苦手だ。小学校の時に0点を何回かとったことがある。満点を取らないと次に進めないシステムの漢字テスト競争ではクラス最下位の3回だった。つまり一年間で3回しか満点を取ったことがない、ということだ。それも同じテストを何回受けてもできない。かなり成績不振者である。
しかし3年生の漢字テストを見ていると、私でももう少しまし、という気がする。もちろん昔の惨状を忘れているからであろうが。ただ我が塾は一応中学受験塾なのだ。私が小学校との時は落ちこぼれだったのだ。落ちこぼれと中学受験塾の塾生が同じような出来では困るだろう。最近6年生でも漢字がまともに書けないのが増えてきた。少子化で、優秀な生徒を近辺の大手進学塾に取られたことも手伝っているのだろうが、もう一つは親の基礎学力も落ちてきたような気もする。
教育関係者の間で言われているのが、この5,6年親がおかしくなった、ということだ。理由として挙げられていたのが、その世代がバブル期に学生時代を送り、社会に出てバブルの崩壊を経験して自信喪失に陥っている、ということだ。
その説の当否は置くとして、今思ったのだが、今の「おかしい」親の世代ってちょうど私の世代だ。私の世代はおかしいのかも知れない。いわゆる「新人類」時代である。というわけで、今の教育現場の変質を考察する際に、「新人類」の考察は避けて通れないのかもしれない。「新人類」世代による「新人類」考察を散発的に試みたい。